<ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目◇30日◇東京よみうりカントリークラブ・東京都(7023ヤード・パー70)
3年前、2位に5打差をつけて本大会を制した石川遼が、久々の優勝にむけてじわじわと歩を進めている。
【写真】石川遼がバンザーイ!
2アンダー・7位タイから出たこの日は、1番パー4でティショットを右に曲げてのスタート。右の斜面の下に転がり落ち、3打目で乗せて2パットのボギー。直後のパー3でバーディを取りかえしたが、3番パー4で3パットを叩いて再びボギー。ドタバタでのスタートとなったが、6番から3つのバーディを奪って後半に入った。
13番では7mのバーディパットを沈めて歓声を浴びると、14番パー4ではラフから打ったセカンドが乗らずにピンチを迎える。手前のラフから奥2mに乗せて、これを沈めてパーセーブ。「12〜14当たりが、今この位置にいられる部分かなと思う」と、後半はスコアを崩さずホールアウト。6バーディ・4ボギーの「68」、我慢をしながらも2つスコアを伸ばしてトータル4アンダー・2位タイに順位を上げた。
本大会へは、先週の「カシオワールドオープン」を終えてギリギリで出場権を獲得。“滑り込み”での参戦となったが、「(大会が)始まれば、みんなゼロからのスタート」と口にしていた通りの巻き返しを見せつつある。
本大会で優勝すれば、1973年以降では最年少でツアー15勝達成(※)。圧勝を決めた3年前は、初日の4打差を追い上げ、2日目からトップに立ち続けて優勝。そのころに比べれば「内容は3年前のほうが非常に良かった」と満足のいく仕上がりではないが、「明日も自分が納得できるものを積み重ねていくだけ」と1歩ずつ進んでいくのみだ。(文・谷口愛純)
※これまでの最年少記録は中嶋常幸の28歳333日(1983年全日空札幌オープン)。石川が達成すればこれを抜いて27歳76日。
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