<男子ファイナルクォリファイングトーナメント 最終日◇4日◇セントラルゴルフクラブ・茨城県 西コース(7165ヤード・パー72)>
来季の出場資格をかけた過酷なサバイバルゲームが終了。2009年以来となるQTに臨んだ薗田峻輔は59位に終わり、来季前半戦への出場資格を手にすることはできなかった。
2009年にプロ転向後、翌年の「ミズノオープンよみうりクラシック」でプロデビュー5試合目にして初優勝。11年から賞金シードを守り続けてきたが、今季は予選通過が2試合のみと低迷し、シードから陥落した。来季は下部ツアーへと主戦場を移すことになるが、薗田の表情に影はない。「持ってるものは出し切ったと思う。練習ラウンドを入れると8日間ぶっ通しでやっていて、その中で好調をキープできたことは大きい」と、明るい兆しを見いだしている。
「去年くらいは本当にきつかったけど、今年の秋口から少しずつゴルフが変わってきて、“コレ”というものが見つかってコンディションも維持できている」。模索が続いていた時期は、試合が終わってもひたすら打ち込みを続けていた。「練習場からいつ帰ったらいいのかわからなかった。今は何をやったらいいのか見つかっているし、すごく前向きに終われたシーズン。これで終わりではないので」とスッキリとした様子をうかがわせた。来年は下部ツアーで戦う傍ら、レギュラーツアーには推薦や予選会などで出場権を得て挑戦していく予定だ。
【注目選手のコメント集】
■香妻陣一朗(8位)
「6日間ショットがよくて、パターが入ればスコアを出せると思っていた。200人いる中で、できるだけ上にいこうと思っていた。ゴルフの状態は、フェニックス、カシオでいけるなというのがあったからこそ、気持ちが上がればいけるな、と。最初はモチベーションが上がってこなかったけど、やっているうちにこのまま下部に落ちるのはさみしいなと思った。とりあえずはほっとしています」
■松原大輔(12位)
「内容をみると悔しいです。先週カシオで言葉に表せないくらい悔しい思いをして、後2打追い込んでできればここには来ずにすんだので、あと少しのところでもう一歩いけないのは、自分の弱さが露呈した部分。オフの過ごし方も見直して、準備をしていきたい」
■矢野東(53位)
「今週こういう結果で終わってしまったのは非常に残念。35位くらいに入っていればと思ったけど、足りなかった。ショートパットに不安を抱えて臨んできた。厳しいですね。自分のゴルフが戻ってくれば、結果はついてくると思います」
■山下和宏(39位)
「悲壮感ばかりではなく、若い選手から刺激をもらいました。春先はゴルフをしたくないと思うこともありましたが、新鮮な気持ちで、来年やれると思います。自分ももっともっと狙ってゴルフをしていかないとな、と原点に戻ったようで6日間楽しかったです。来年は(下部の)AbemaTVツアーに出ながら、レギュラーに数試合、新しい仕事も始めようと思っています。変わっていかないといけないし、すがすがしい気分です」
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