2018シーズンはルーキーの“大豊作”年だった。ツアー初優勝を挙げた新垣比菜、勝みなみ、大里桃子らに加え、小祝さくら、松田鈴英、原英莉花が賞金シード権を獲得。来年のシード選手50人の平均年齢は最も低い26.4歳と“若返りの波”が女子ツアーに押し寄せている。
この笑顔よ、もう一度… イ・ボミのスマイル写真館
しかし、若手が躍動する裏では、かつての賞金女王や中堅、また、期待の若手が苦しいシーズンを送っていた。18年1月1日付けの世界ランキングと今月24日に発表されたランキングを比較し、現在地を明らかにした。
15年、16年と2年連続で賞金女王に輝いたイ・ボミ(韓国)は、今シーズン不振を極めた。12年から続いていた連続優勝は「6年」でストップ。そればかりか、24試合に出場してトップ10入りを1度も記録できず。賞金ランキングは83位に終わり、賞金シード権を喪失した。
年初には52位につけていた世界ランキングは下降線をたどり、開幕から3カ月後の6月にはトップ100圏外に。最終的には143ランクダウンとなる195位まで沈むことになったボミ。16年賞金ランキング1位の資格でツアー出場が可能なのも来季まで。崖っぷちに追い込まれた“元女王”の復活劇は果たして見られるか。
日本勢では若手のホープ2人が大いに苦しんだ。ツアー未勝利ながら3年間シード権を保持してきた22歳の堀琴音だが、10試合連続予選落ちなど不振に陥り、賞金ランキング114位でシード権を喪失。世界ランキングも1年で100→305位と205ランクダウンとなった。
もう一人、“怪物”とうたわれた飛ばし屋・川岸良兼を父に持つ川岸史果も厳しいシーズンを送った。昨季はツアー本格参戦初年度ながら、賞金ランキングは7位と躍動。今年はさらなる飛躍が期待されたが、出場32試合中トップ10は3回にとどまり、賞金ランキングはシード圏外の60位で終わった。世界ランキングは46位→143位と急降下。来季出場権をかけたファイナルQTでも79位と振るわず、堀と同様、来季はステップ・アップ・ツアーから再起を図ることになる。
また、賞金シード陥落の笠りつ子は世界ランキング66位→164位、渡邉彩香は128位→204位と1年で大幅に順位を落とした。“鉄人”表純子も271位から501位に急落。今季未勝利のキム・ハヌル(韓国)も50ランクダウンの84位に後退している。
【2018年 主な選手の世界ランキング推移】
キム・ハヌル 34位→84位(-50)
川岸史果 46位→143位(-97)
イ・ボミ 52位→195位(-143)
笠りつ子 66位→164位(-98)
渡邉彩香 128位→204位(-76)
堀琴音 100位→305位(-205)
表純子 271位→501位(-230)
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