<アジアパシフィック ダイヤモンドカップ 2日目◇10日◇総武カントリークラブ 総武コース(千葉県)◇7333ヤード・パー71>
初日を2位発進、2日目も一時は単独首位に立ちながら、終盤の3ボギーで終わってみれば4人の2位タイグループでフィニッシュした池村寛世。スコアをひとつ落としながらもトータル2アンダーは首位と2打差。ツアー初優勝に向けて好位置をキープした。
カメラ位置もしっかりチェック!?目線バッチリな池村【写真】
「本当にへたくそですね」と終盤にスコアを落としたことを悔やんだが、「みんなボギーが出ると思っているし、明日も謙虚にパーを拾って、チャンスについたら狙っていく。(最終日に)優勝争いができる位置で終わりたい」と、ムービングデーを見据える。
鹿児島県出身で明るい性格。ラウンド途中には子どもを見つけると手を振り、ボールを差し出す。そんな子ども達が池村のホールアウトを待って、練習場で挨拶。そこでは快くサインをして、ファン獲得にも成功した。「もっと子ども達にも来てほしいですし、アメリカみたいにわーっと盛り上がってほしい。ボールもたくさんあげたいし、明日からたくさん来てくれればいいな!」と、週末を楽しみにする。
今季から所属することになったスマホゲームの開発などで知られるディライトワークスは今年、ゴルフチーム「Team DELiGHTWORKS」を発足。会社を挙げてゴルフを盛り上げる取り組みのなか、年間の出場権を持つ唯一のシード選手として参戦する池村にかかる期待は大きく、池村自身も盛り上げ役としての使命を自覚している。
そんな中で2日連続の上位争い。今週は、女子のマッチプレー競技「ディライトワークス女子マッチプレー選手権」を同社が開催。開幕前日のプロアマ戦にはチームのアンバサダーを務めるアイドルグループ「ラストアイドル」も来場するなど、盛り上がりを見せた。大会は金曜日に最終日を迎え、盛況のうちに終わったが、次に盛り上げるのは自分の番と意気込む。
「明日は社長もいらっしゃると聞いていますし、頑張りたいです。男子ツアーにも応援団とか来てほしいですね。マッチプレーを男子でもやってほしいですし、僕が活躍すれば、もっと盛り上がると思います。所属選手が頑張るのがいちばん」とチーム、そして男子ツアーを引っ張る覚悟を持って決勝ラウンドに向かう。
シード獲得から2年。そろそろほしいのが「今年は優勝、それしかないです」。目指すは頂点のみ。鹿児島のお祭り男がチームのために、自分のために、そして応援してくれる子ども達のために、土日の千葉を熱くする!(文・高桑均)
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