<第3戦Reginaカップ 最終日(1日競技)◇2日◇北海道ブルックスCC(6175ヤード・パー72)>
将来有望な若手女子プロゴルファーに“賞金のかかる試合の場”をより多く提供し、若手選手たちの経験値を増やして、国内ツアーをはじめ、世界で活躍する魅力ある選手の輩出に寄与していきたい、という理念のもと実施される「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」(共催:株式会社マイナビ、GOLF Net TV 株式会社ほか)。
試合前のフォトセッションで大胆なポージングをする八巻セイラ
7月2日(火)、北海道ブルックスカントリークラブにて第3戦「Reginaカップ」が開催され、30名の選手が18ホールをラウンド。八巻セイラと上野陽向が2アンダーで並んでプレーオフとなったが、1ホール目に八巻がバーディ奪取し、同ツアー初勝利を飾った。
試合後には「前半9ホールは1オーバーで、パットが悪かったんです。だから最終的に2アンダーでホールアウトしたときは、後半は頑張れた!という気持ちでした。クラブハウスにあがってきて“首位だよ”といわれましたが、プレーオフがある前提でいました。でも初めての経験なので、急に緊張がきましたね。最後のバーディパットは自分の決めたラインに打つことだけを考えました。緊張感のなかでプレーするのはすごく大事ですが、今日はすごく良い経験ができました」と力強く語った。
父親がオーストラリア人、母親が日本人の“日豪ハーフ”。父の母国で幼少期から過ごしてきたが、高校を卒業して1年後の2017年に、日本のプロテスト受験、そして日本ツアー参戦のため、知り合いのつてを頼って福岡へ。現在は福岡カンツリー倶楽部 和白コースでキャディのアルバイトをしつつ、ツアーでもバッグを担ぐ。「カリス・デイビットソンのキャディをたまにやらせてもらってます。2018年は7試合くらい担ぎました。自分自身は台湾ツアーに参戦していますが、渡航費などの経費が大きいので、頻繁に出場できませんから、ここまでの出場は4試合。キャディの仕事で稼ぎながら、出られる試合を探しています」という八巻。もちろん今季の最大の目標はプロテスト合格。「2017年プロテストは2次予選で落ちてしまった。昨年は経費の問題もあり、プロテスト、QTのどちらかの受験に絞ろうと考えて、QTを選択しました(※1次敗退)。今年からはテストに合格しないとツアー出場できないので」と少しでも多くの試合経験を積んで、プロテストに備える日々だ。
173cmのガッチリとした体格でポテンシャルを感じさせる22歳。「身体が大きいので“ドライバーが武器じゃない?”と言われますが、確かに飛距離は出るほうですが、まだまだ再現性が低く、安定したショットを打てるレベルにない。小技のほうがもともと得意なので、見てほしいところです。楽しくゴルフをしつつ、アグレッシブにプレーしながらも、安定したスコアメイクをできるようなプレーヤーになりたいです」と将来像を語った八巻。拠点とする福岡県で開催される第4戦「ALBAレディストーナメント」は、「(ザ・クラシックGCは)よく知っていて一番出たい試合でしたが、もともとエントリーしていた台湾ツアー参戦が決まっていたので…」と出場できないものの、「今年中にこのツアーであと2勝はしたいです!」と意気込んだ。
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