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「完敗」稲森佑貴がリンクスで突きつけられた日本選手にとっての“壁”

<全英オープン 最終日◇21日◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7344ヤード・パー71>
最後の最後に、ロイヤルポートラッシュがその“本性”を現した。強い風、そして雨の中でのプレーとなった「全英オープン」最終日。稲森佑貴は、この日「80」を叩き、「まったく歯がたたなかった」と意気消沈した。前日までのトータルイーブンパーから、9オーバーまでスコアを落とし、予選を通過した73人のうち最下位の72位タイで大会を終えた。
シェーン・ローリーのクラブを優勝直後に撮影【写真】
持ち味が完全に封じられた。ここまで正確無比なティショットで、飛距離の差をカバーしてきた稲森だったが、不規則に吹くリンクスの強い風を前にし、打つ手を失った。「ティショットが荒れに荒れた。左からの風のときどうしょうもないくらい右へ行ってしまって…。今日はやばいなと思った」。
1番からフェアウェイを外してボギー発進。5番では、ピンまで残り60ヤードの左ラフからのセカンドショットが、大きくグリーンを越えていった。ここは、グリーンのすぐ後ろが崖になっているのが特徴のホール。落ちた場所もきつい傾斜で、ピンを見ることができない場所だった。「風もフォローだし、距離感がつかめなかった。手前を嫌って強めに打ったらOBになってしまった」と、ここでトリプルボギーを喫した。
前半だけで5つスコアを落とすと、後半も6ボギー(2バーディ)と修正が効かず。「フェアウェイどうのという問題ではなかった。風を読み切らないと本当にキープするのが難しい。飛んでる最中に(風向きが)変わったりするので、それはどうしょうもなかったですけど、読み切らないと…」。この日のフェアウェイキープ率は42.86%。初日が71.43%、2日目が64.29%、3日目が78.57%だったことを考えると大幅に落ち込んだ。これまでに味わったことのない風に、生命線を奪われた。
そんななか感じたのが、「球筋が強くないとダメだなと思いました。飛距離が大事ですね」という考え。これまで海外で戦った何人もの日本選手がぶつかってきた壁でもある。「風が吹いていなければ方向性でいいかもしれないけど、これだけタフなリンクスで突風に吹かれると、球筋が弱いと思ったように打ち出しても流されてしまう」。タフなコンディションのなか、“飛距離”を意識せざるを得なかった。
最終日の稲森のドライビングディスタンスは292ヤード。この日トップだったルイ・ウーストハウゼン(南アフリカ、343ヤード)とは51ヤードの差がある。「10〜15ヤードは伸ばさないと。自分のドライバーショットが、海外の選手が握るそれ以外のクラブに軽く抜かれる。仕方ないことかもしれないけど、せめて球筋の質というか、風に簡単にあおられないようにしないと」。日本選手にとって切っても切れない課題を持ち帰ることになった。
「いまだに予選を通ったのが不思議なくらい」というが、初の全英オープンで4日間を戦い抜き、前日までの安定したプレーはガマンのすえにつかんだものだ。それでも「何をやってもボギーなので、完敗ですね」という印象が最後に植え付けられた。
今後については「ドライバーを修正したいけど、その前に一回気持ちをリセットしたい。今は悪いイメージが染みついてしまったので。来週はクラブを握る回数を抑えようかな。練習場には行くかもしれないけど、少しゴルフから離れようかな」と、少し“心の整理”を行うつもりだ。それでも「これだけしこたまやられたので、またチャンスがあれば、ぜひ戻ってきたい」という気持ちは消えない。タフな戦いで負ったキズを癒したあと、リンクスに打ち勝つための新たな取り組みが始まる。(文・間宮輝憲)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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