<LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 初日◇28日◇宮崎CC(宮崎県)◇6535ヤード・パー72)>
自身が単独2位以上なら無条件で戴冠決定。そうでなくとも賞金ランキング2位の申ジエ(韓国)、同3位の渋野日向子の2人が3位以下なら賞金女王が決まる同1位の鈴木愛。2年ぶりの悲願に向けて好スタートを切りたいところだったが、終盤のボギーが響いてイーブンパーの10位タイ。渋野が3位タイと好スタートを切っただけにもどかしい滑り出しとなった。
ドレス姿で今季7勝をアピール!
序盤は順調だった。2番パー5の残り157ヤードの3打目。風を読み切って5UTで抑えめに打って1mにピタリ。バーディを先行させると、その後はボギーを叩くも11番終了時点で3アンダーまで伸ばす格好の展開を見せる。
流れが変わったのは15番。左からの風とキャディと確認して左に打ち出したが、実際は右からの風。木にからみ2打目は出すだけ。ここをボギーとすると、「その後は流れが悪くなってしまった」と16番で1つ落として迎えた18番では2mのパーパットがカップ右を抜けてがっくり。笑顔なきホールアウトに「ちょっと腹立つ」という言葉を付け加えた。
「自分のミスなら仕方ないですが、なんとも言えない感じですね…。3アンダーまでいったところから3つボギーはいただけない。最後のパーパットもいいアプローチしているだけに怒るに怒れない」というもどかしさが残る一日。「ショットもパットもいい。課題はない。流れが悪かっただけ」。調子はいいだけに、出る言葉には強烈な自虐が込められる。
それでも振り返ってみれば2週前の「伊藤園レディス」は6位タイ発進も「ショットもパットも大して良くもないですね。う〜んという感じ」という状態から優勝、前週の「大王製紙エリエールレディス」でも「集中力があまりなかったですね」と36位タイの出遅れから単独2位フィニッシュ。ここから尻上がりに状態を上げていく自信はある。
「4日間大会なら1日悪い日はある。それが今日だったということ。先週も初日は悪かった。焦りもなく残り3日できると思う。今日全て悪い部分が出たと思う」。出遅れも吉兆と信じて。賞金女王へひた走る。(文・秋田義和)
<ゴルフ情報ALBA.Net>