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渋野日向子の“らしさ”が出た初日　コーチも100点をつける内容で頂点へ好発進

＜LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 初日◇28日◇宮崎CC（宮崎県）◇6535ヤード・パー72）＞
ルーキーシーズンで賞金女王という偉業を目指す渋野日向子。「応援してくれている人のために頑張る。そこは気にしない」と話しているが、大会初日は「70」をマークし2アンダー・3位タイスタート。初出場とは思えないナイスプレーで会場を沸かせた。
宮崎でもシブコには大ギャラリー！【写真】
女王争い中の鈴木愛と申ジエ（韓国）が、ともに終盤にボギーを3つ叩き失速する中、自身は4パットボギーから立ち直りイーグル奪取で、大きなリードを持って残り3日間を戦うことになる。2人の成績次第だが、最低2位以上が女王への条件。2日目以降、プレッシャーを感じずにプレーできるかがポイントになってきそうだ。
本大会はグリーンがコーライ芝ということもあって、多くの選手が苦戦を強いられる。単独首位に立ったテレサ・ルー（台湾）は過去2勝。地元の台湾は目が強いコーライ芝のグリーンが主流で、難グリーンを得意としているところが強みだが、4月に行われた同じくコーライ芝の「フジサンケイレディスクラシック」では渋野も2位タイに入っており、芝目を殺す強気のパットは大きな武器となりそうだ。
初日の9番では10メートルの下りのイーグルパットを2メートルショート。「寄せに行っていた」とらしくないパットが4パットを生んでしまったが、この失敗が怒りに火をつけ、後半は3アンダー。見事にカムバックを果たした。
風に翻弄され、グリーンに悩まされるのがこれまでの初出場選手。苦戦が予想された中での好発進には、「この条件の中では100点です」と青木翔コーチも初日のプレーには満足気。パーオンホールでの平均パット数1位に加えバーディ率1位。バウンスバック率も当然1位。強気な攻めでスコアを伸ばす。ガマンが強いられる本コースの中でも、自らのスタイルを失わずに攻めきれば、自ずと結果は見えてきそうだ。
泣いても笑っても残り3ラウンド。今年、日本のゴルフ界に明るい話題を振りまいた渋野が、最終戦でも明るい話題を振りまくことになるのか。まずは絶対条件の2位以上確保のため、2日目も攻めの手を緩めずに、行けるところまで突っ走りたい。（文・高桑均）

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