<LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 最終日◇1日◇宮崎CC(宮崎県)◇6535ヤード・パー72)>
大逆転での賞金女王こそ逃した渋野日向子だったが、2位タイで終えたラウンド後には清々しい表情を浮かべた。その後の会見では“激動の一年”を終えた直後の心境を語った。以下、一問一答。
強敵と書いて「とも」と読む! 渋野と鈴木愛のニッコリ2ショット【写真】
―18番のバーディパットの時の気持ちは?
「最後入ったら気持ちよく終われるだろうなと思っていました。あそこまで寄ったし(2.5m)、決めたいという気持ちは強かった。きょうの、どのパットよりも気持ちが入ったと思う。入った瞬間は安堵というか、笑いしかでなかったですね。笑いというかニヤケというか」
―最後にやっと笑顔を見せました
「いい終わり方だったなと。(18番のセカンドショットを)ダフって乗せるところとか(笑)。私を象徴している球だったので、そこでも笑けてきちゃいました。18番のティショットも“きょう一”。スッキリする終わり方でしたね」
―この1年を振り返って一番しんどかった時期は?
「9月くらいですかね。コニカミノルタ(日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯)とかは、メンタル的につらかった。メジャーだし『結果を出さないと』みたいに、重圧をかけすぎていました」
―全英制覇でのフィーバー直後よりもその時期がつらかった?
「meiji(帰国直後の北海道meijiカップ)は完走できたらいいと思っていたし、軽井沢(NEC軽井沢72ゴルフ)もとりあえず3日間無事に回れればいいという感じでした。結果を出さないといけないと思っていたのがコニカミノルタ。メジャーだし、上位争いをしたいし、早く優勝したいと思い過ぎました。
―気持ちが楽になったのは、どのあたりから?
「デサント(デサントレディース東海クラシック)で優勝してですかね。それまでは早く結果を出さないとというプレッシャーばかりでゴルフを楽しめていなかった。連続オーバーパーなし記録もあったけど、それが途絶えたことで、何かが吹っ切れました」
―賞金ランク2位という結果については
「シードを狙っていた年に、賞金ランク2位になれるのは、ほんとうに予想外。ここまで結果が出たのもビックリですけど、『1年間よく頑張ったね』って神様が与えてくれたのかなとも思う。でも『まだ1位になるには早い』という試練も与えてくれた。足りない部分は多いので、頑張ろうと思わせてくれる2位ですね」
―今季を振り返ると何点?
「難しいですねー。結果としては100点は超えているんですけど…98点で。2点は軽井沢の(最後の)3パットです」
―課題は
「まずはアプローチ。ショット力も今週は縦距離も合わないし、左右にぶれてもいた。パットも決めたい距離がまだまだ決めきれない。もっとこれから練習しないといけませんね」
―2019年をひとことでまとめると?
「う〜ん…『謎』ですかね(笑)。いろんな意味で謎です(笑)」
―来年の目標は?
「今は東京五輪しか考えていない。また来年の開幕までにコーチと話して、最終目標は考えたいです。東京五輪は自国開催なので、出られれば金メダルを獲りたいですね」
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