新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界中でプロトーナメントが中止となっている。米国男子ツアーはすでに延期が発表された「マスターズ」翌週以降の4試合の中止を発表。5月開催予定だった海外メジャーの「全米プロゴルフ選手権」も延期が発表された。
気になるのは、これらのビッグイベントがいつ開催されるのかということ。米メディアの一部は、マスターズが10月、全米プロが8月開催になるのではと予想している。
まず8月の全米プロだが、開催のうわさが立つ8月第1週は「東京五輪」男子ゴルフ競技翌週で、同週には女子ゴルフ競技が行われる。五輪によるツアー一時休止状態のなかで強行開催となれば、五輪への出場よりメジャー出場を優先する選手も出てくる可能性がありそうだ。
米国代表入りが有力だったダスティン・ジョンソンがすでに五輪辞退を発表。理由は過密日程だったが、ただでさえ過密な日程の米ツアー。そこに加えメジャーが突如入り込むとなれば、ジョンソン以外の選手も代表辞退に追従する可能性も低くはない。
そして気になるマスターズ。米スポーツ放送局のESPNは、10月5日に開幕するのではと見解を出している。同週は米国男子ツアーの「シュライナーズ・ホスピタル・フォー・チルドレン・オープン」開催週。欧州男子ツアーは「イタリアオープン」が開催。米ツアーは2020-21シーズンのアジアシリーズに入る直前だ。
マスターズ開催地のジョージア州オーガスタの夏は開催が難しい。例年オーガスタナショナルGCは5月から夏場はクローズということもあり、気候が4月と似ている10月が候補に挙がったとの理由を挙げている。また、オーガスタのホテルが10月1週目から高騰しているのも理由の一つとした。
となればマスターズが今季のメジャー最終戦の役目を果たすことになる。6月開催の「全米オープン」と7月の「全英オープン」は日程変更を発表しておらず、このまま行けば全米オープンがメジャー初戦。全英、全米プロ、そしてマスターズという異例の並びになりそうだ。
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