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賞金女王が気づかれない！？　女子プロたちの電車事情【現場記者の“こぼれ話”】

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、世界各国で中止が余儀なくされているゴルフトーナメント。国内女子ツアーは「アース・モンダミンカップ」で開幕することができたが、次戦は8月中旬の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」まで試合なし。そんな状況のなか、少しでもツアーに思いを馳せてもらおうとツアー取材担当が見た選手の意外な素顔や強さの秘訣、思い出の取材などを紹介。今回は女子プロたちの電車移動。
稲見萌寧プロが「全英AIG女子オープン」への出場を表明しました。昨年、あのイ・ミニョンプロを上回りパーオン率1位となった日本が誇るショットメーカーが、いよいよ海外メジャーに参戦ということでとても楽しみです。スコットランドでもビシバシピンに絡めるショットを見せてほしいですね。
さて、そんな稲見プロが初優勝を挙げたのが、昨年の今ごろ行われていた「センチュリー21レディス」でした。本大会は昨年、滋賀県にある瀬田ゴルフコース 西コースから埼玉県の石坂ゴルフ倶楽部に舞台を移して行われました。
大体のトーナメントでは、大会前にプロアマと前夜祭が行われます。そのプロアマの前夜祭はプロアマ前日にコースの近くにある大きなホテルで行われることが多いのですが、この大会の会場は埼玉県のコースということもあって都心も都心、池袋にあるホテルでした。ということで、宿泊しているコース近辺から移動しないといけないのですが、前夜祭の集合時間は夕方の一番道が混む時間帯。ましてや首都高を使わないといけない道ということもあって、多くの女子プロが渋滞を避けるべく電車で移動してきました。
顔を知られている女子プロたちがドレスで電車に乗る。彼女たちをよく知っている私から見ると異様な光景なのですが、本人たちは意外と普通なようでした。
例えば永井花奈プロ。電車で緊張もなかったのかウトウトしてしまったようで、眠たそうな表情で会場入り。ドレス写真を撮影させてもらうときには、「大丈夫ですか？寝起きなので…」と照れ笑いを浮かべていました（しっかりと決まっていました）。
もっと驚いたのが大山志保プロ。大好きなマゼンタカラーに、「初めてはきました」という黒のパンツを合わせたそのままの恰好で電車に乗ってきたそう。しかもマスクもせずに。それはサイン攻めにあったりしたのでは…と思って聞いてみると、「誰からも気づかれなかったですよ！」との返答が。そのコーディネートをしているというだけで、見てしまいそうなものですが…。
というわけで、みなさん無事に到着して前夜祭に出席していました。今年は開催されないので電車に乗る姿を見ることはできませんが、意外なところで女子プロがあなたと同じ電車に乗っているかもしれませんよ。（文・秋田義和）
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