<AIG女子オープン 3日目◇22日◇ロイヤル・トゥルーンGC(スコットランド)◇6649ヤード・パー71>
3度目の出場で、初めて全英の決勝ラウンドを戦う畑岡奈紗は、前半の9番でトリプルボギーを叩くなど3日目もスコアを落とした。それでも上がり2ホールで連続バーディを奪うなど尻上がりに調子を戻してホールアウト。トータル13オーバー・63位タイで向かう最終日に“ビッグスコア”を狙っていくことを誓った。
これが日本のエース・畑岡奈紗のドライバースイング【連続写真】
スコアこそ「75」と4つ落とす結果になったが、自身の調子に関して決して悪い印象はない。ショット面には手ごたえも感じ、風に合わせてしっかりと対応できた部分もうなずけるポイントだった。
スイングは、風向きなどの状況に応じてイメージを変えた。右からのアゲインストが吹いた前半は、「右に打ち出そうとして、クラブが必要以上にイントゥアウトになる」ことに注意し、ここをコントロールした。そして、風向きが左からに変わったバックナインでは、序盤に「左に打ち出そうとしてアウトサイドになって流されていた」ことに気がつき、すぐに修正。持ち球のドローをしっかり打つイメージでクラブを振ると、徐々にボールがピンに絡んだ。
9番のトリプルボギーは、ティショットを右のブッシュに打ち込んでボールをロストしたことがきっかけとなったもの。ただ、これもショットの問題ではなく「右から吹いた風が思ったほど影響がなかった」という読み違いが原因だった。17、18番のバーディはともに2mのチャンスを決めて奪ったもので、ショットのキレ味は失われていない。
そんななか最終日に1番の課題になるのが「グリーンサイドからのショートゲーム」。パターを使った寄せでは、「少し強く(クラブが)入ってしまって」と4〜5mオーバーしボギーにしてしまったものもあり、ここでのロスを少なくすることが注意点となる。
前日のラウンド後は順位的に予選を通過できるかが微妙な位置にいたが、ルーティンのパター練習中に吉報が届き、滑り込みで決勝ラウンド進出を決めた。「今のショットの調子なら、大きく伸ばしてもおかしくない。もう1度マネジメントを徹底して、最終日はビッグスコアを出せるよう頑張ります」。日本のエースが、リンクスで戦ったこの2週間の集大成を見せる。
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