<ショップライトLPGAクラシック 初日◇1日◇シービュー・ドルチェホテル ベイC(ニュージャージー州)◇6190ヤード・パー71>
前半と後半でスコアが10打違う出入りの激しいゴルフとなった渋野日向子。米国女子ツアー転戦の5戦目は、1イーグル・6バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「68」。3アンダー・22位タイの出だしとなった。
スタートの10番ではティショットを左に曲げ、セカンドもグリーン右のラフ。ところがそこからの下り傾斜をうまくラインに乗せてチップインバーディスタート。11番では10メートルほどのバーディパットを沈めて連続バーディ。13番でもピンに絡めてバーディを奪った。
「前半、なんでこんなにいいのか分からないくらいのスコアが出ていました」と、14番のボギーをはさみ、17番パー3ではピンをかすめるショットでもう少しでホールインワン。楽々バーディを奪うと、18番パー5ではセカンドで3番ウッドを強振。「アゲンストだったので、あわよくばうまく転がってくれたらと思った」と229ヤードを乗せ、イーグル奪取。5アンダーまで伸ばし「本当にいい流れで後半を迎えられた」としたが、その後はグリーン上で苦戦を強いられた。
午後の遅い時間のスタートで、軟らかいグリーンが荒れるのは米ツアーではよくあることだが、そんな中でショートパットが決まらない。バーディがほしい3番パー5では3打目を寄せきれずに、放ったファーストパットが1メートルほどオーバー。返しも外してボギーとしてしまった。
「1メートル、1.5メートルのパットに苦戦してしまって、自分の当たり損ねもあったけど、グリーンが時間的にもボコボコになるような感じで、同じ組の2人も苦戦していた。もったいないところでもあるし、どうしようもないところでもあるけど、それ以前の問題でもあるし、パッティングですごくもったいないところがあった」
終盤もやはりこの距離に泣かされ、最終ホールでようやく5メートルのバーディパットを決めたものの、終わってみれば前半「29」の後半「39」。それでも前半の貯金が生きての3アンダーは、決して悪くはないスタートだ。
スイング面でも先週のオープンウィークで調整を重ね、手ごたえはつかみつつある。パッティングも、ここ2戦はクロスハンドグリップだったが、今大会から順手に戻し感覚は悪くない。「ライン読みが合っていななかった」という部分の修正ができれば、前半のようなゴルフができるだけに、一気に上位進出も見えてくる。
「ビッグスコアが出せると思わせてくれた」という前半の快進撃。米ツアー転戦で磨かれてきたコースマネジメントとショット力。2日目は朝のスタート。きょう「39」を叩いてしまったアウトコースでリベンジを果たし、一気にリーダーボードを駆け上がり週末へと向かいたい。
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