<日本女子オープン 3日目◇3日◇ザ・クラシックゴルフ倶楽部(福岡県)◇6761ヤード・パー72>
後続に3打の差をつける首位からスタートした小祝さくらだったが、「日本女子オープン」のムービングデーは苦しい1日になった。
小祝さくらもしっかりとアルコール除菌【大会フォト】
1番で幸先よくバーディを奪ったが、4番のパー3で“異変”を感じた。8番アイアンで放ったティショットは、「絶対に行ってはダメ」と思っていた左足下がりのグリーン左のラフへ。「打った瞬間、『きびしい』と思った」と寄せられずにボギーになった。その後も「ダメだと分かっている場所にしかいかない。パターも真っすぐ打てない」と、なかなか調子が上がらず。続く5番もダブルボギーとし、同組の原英莉花に逆転を許した。
「2サムでテンポは早いはずなのに、長く感じました。4日あれば、1日はこういう日がありますね」。それでもスタート時から2つスコアを落として迎えた最終18番で、最終日につながるビッグプレーが生まれた。残り183ヤードのセカンドショットで駆け引きをした。
「奥には外したくない。でも4番ユーティリティだと180ヤードしか飛ばず、最悪20ヤード手前もある。これだとチャンスにはならない」と、3番ユーティリティを握り、強気にピンをデッドに攻めた。この結果、ピン奥のカラーを越えて6ヤードの位置についたが、その後、58度のウェッジで放った絶妙な3打目がカップに吸い込まれバーディを奪った。
このプレーは攻めたことで生まれたもの。「最後まで流れがよくなかった」1日で見出した一筋の光明といえる。32パットと苦しんだパターについては「体ではなく手で打っていた」とラウンド中に原因を見つけ、修正も施すことができた。
明日も同組となる原は最終ホールをボギーとしたことで、その差は『4』にとどまった。「相手の調子にもよりますが、チャンスがないことはない。でも自分の調子を上げないと厳しい。最後は自分のゴルフ次第だと思います」。ラウンド後には、ショット不振の原因を追究し、明日の優勝争いに向けて備えた。(文・間宮輝憲)
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