<ZOZOチャンピオンシップ 3日目◇24日◇シャーウッドCC(カリフォルニア州)◇7073ヤード・パー72>
プロ転向後に初めて米国男子ツアーに挑んでいる金谷拓実は、連日の60台となる「68」をマーク。3日目を終えてトータル11アンダー・25位タイと善戦している。
7アンダー・35位タイからスタートした金谷は、スタートの1番ホールのティショットを左のラフに曲げ、ボギーが先行した。「やってしまったものは仕方ないので。残りのホールで自分のベストを尽くすことだけを考えていました」とすぐに落ち着きを取り戻すと、2番パー5で7メートルのバーディパットをねじ込んでバウンスバック。結局、2番以降はボギーなしのプレーで、順位を上げることに成功した。
「ショットは昨日より全然良くなかったですけど、その分、良いパットがよく入ったと思うし、もっと上手くかみ合えば明日もっといいスコアが出せるかなと思います」と金谷が振り返るとおり、8番では3メートルのパーパット、15番では4メートルのパーパットを沈めて、ショットが悪いなかでも、パッティングでカバー。粘り強くプレーできた。
実は3日間を通じてボギーは3つしかない。これについて本人は「自分のゲームプランをしっかり立てて実行できていること。あとはキャディのジョンと上手く連携が取れていると思います」という。今大会で金谷のキャディを務めるのは、ジョン・ガイバーガーさん。彼の父親のアル・ガイバーガーは1966年に全米プロを制している。
そんなマネジメント巧者の金谷が悔しがったのは、5つあるパー5だった。初日は4ホール、2日目は3ホールでバーディを奪ったが、この日は2ホールしか獲れなかった。まだまだスコアを伸ばせると感じている。「パー5でちゃんと獲れないとスコアは出ないと思うので、もっと丁寧にプレーしたい」と明日の最終日にリベンジを期する。
世界のトップフィールドで25位タイ。憧れの先輩、松山英樹よりも上位で最終日を迎えるが、スーパールーキーはあくまでも上を見て戦っていく方針だ。「もちろんリーダーボードでトップ(のスコア)はよく見ます。やっぱり自分がもっとベストを尽くして、できることをやっていれば、近づくと思っているので。本当にそれだけしか考えていないです」。もうローアマというタイトルはない。目指すはリーダーボードのてっぺんだけだ。
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