<CMEグループ・ツアー選手権 事前情報◇16日◇ティブロンGC(米国フロリダ州)◇6556ヤード・パー72>
マンデーフィニッシュの「全米女子オープン」を終えたばかりだが、今週は2020年ツアー最終戦、「CMEグループ・ツアー選手権」を迎える。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で試合数が減ったことから出場人数は昨年の60名から72名に拡大され、年間のCMEポイントレースの上位70名と推薦2名で戦われる。
CMEポイントレースの持ち点はすべてリセット。優勝賞金は昨年の150万ドルから減額となり110万ドル(約1億1400万円)で、出場者全員にチャンスがあり、今大会の優勝者がシーズンポイントレースの勝者となる。
そして、日本勢で唯一の出場となったのは畑岡奈紗だ。
前週のメジャー最終戦を23位タイで終えると月曜夜にフロリダ州へと移動。すでに18ホールのプロアマ戦をプレーするなど強行スケジュール。開幕前日の16日は、お昼前にコース入りし練習場でショットを確認。その後パッティングと軽めの調整で体力の温存に努めた。
「やっぱりまだ“お疲れ”です(笑)。今年で3回目の出場でコースは知っているので、あまり無理して回るより、きょうはアドレスのチェックとか、基本的なことをまずやってから練習していました」とリラックスした表情をみせた。
先週に引き続き今週のコース、ティブロンGCもバミューダ芝。ところが現在はフロリダに拠点を置く畑岡は「今、レイクノナでやっているのでバミューダはだんだん慣れてきた。こういうライならどれくらい飛ぶとか、というのが読めてはきたんですけど、やっぱりグリーンの読みは難しい」と話す。
さらに昨年から変わった年間の持ち点がリセットされる形式、ポイントレース4位で最終戦を迎えた畑岡にとってはちょっと残念なフォーマットでもある。それでも、減額されたとはいえ、優勝賞金は1億円を超えるビッグマネーに、「モチベーションあがりますよね(笑)」。
今季は2位が2回、3位1回ながらも未勝利。「勝ちたいですね。もうやるしかないですね!」。米ツアー4年目の集大成でツアー4勝目を目指す。(文・武川玲子=米国在住)
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