メジャーチャンピオン(ザ・プレーヤーズ選手権を含む)が親子で参戦する「PNC選手権」(フロリダ州オーランド)、タイガー・ウッズ(米国)は息子のチャーリー君(11才)と初出場し、初日を1イーグル・9バーディ・1ボギーの「62」と伸ばし、10アンダー・6位タイにつけた。マット・クーチャー組(米国)が14アンダーで単独トップ、2打差の2位にビジェイ・シン組(フィジー)がつけている。
タイガーにそっくり? チャーリー君のビューティスイング【連続写真】
世界の熱視線がチャーリー君に集まった。タイガーとおそろいのパープル色のポロシャツ、「何よりもエンジョイすることが一番大事」と一日中、笑顔を絶やさずにプレーした。
圧巻は3番パー5。チャーリー君が5番ウッドで打った残り175ヤードの第2打は、フックをかけてグリーン手前からピンに転がり1.2メートルにオン。タイガーは「ビューティ!」と息子のナイスショットに大満足、このパットをチャーリー君がしっかりと沈めてイーグルを奪うと、二人はハイファイブとハグで喜んだ。
フォーマットは、二人が打ったショットの好きなほうを選び、再び二人が同位置から打つ“スクランブル”。チーム・ウッズは最初の7ホールで7アンダーと大きく伸ばしたが、後半は伸ばしきれずに10アンダーでトップとは4打差につけた。
同組でプレーしたジャスティン・トーマス(米国)と父のマイクも同じ10アンダーで6位タイ。「チャーリーはものすごく闘志のある選手。素晴らしいショットはこれまでも何度も見てきたら、きょうのプレーは驚かない。すばらしい選手だ」とトーマスは称賛した。
「タイガーが出場している試合で、タイガー以上の注目を集めている選手を初めてみたよ」と驚くのはパドレイグ・ハリントン(アイルランド)。世界がチャーリー君に釘付けとなった一日だった。
チャーリー君には「静かにプレーできる環境を」とメディア対応はタイガーがすべてを引き受けた。ラウンド後は練習場に向かうと、チャーリー君のショットを後ろでタイガーはじっと見守った。「今年一番の楽しい時間だ」とタイガーは大きくスマイル。36ホールで行われる今大会は、あす20日に最終ラウンドが行われる。(文・武川玲子=米国在住)
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