創設から50年以上が経過した日本の男女ゴルフツアー。これまで多くの海外選手が海を渡り日本ツアーにやってきた。そこで、記憶に残る名プレーヤーたちを写真で振り返る。今回は、日本女子オープンを制した韓国の宋ボベ(そん・ぼべ)。
2003年にアマチュアとして韓国女子ツアーの「韓国女子オープン」を17歳で制したボベは、翌年も大会を制覇。05年に2勝、06年にも1勝を挙げた。翌年から日本ツアーに本格参戦すると初年はトップ10に8度入り賞金ランキング16位で賞金シードを獲得。翌年から合計3度の優勝を果たした。
1986年に済州島出身で生まれたボベ。はじめてクラブを握った時期は覚えていないというが、12歳のときにはすでにプロを目指していた。幼少からピアノなど音楽にも触れたボベは、ゴルフか音楽かの選択に迫られたとき、「パク・セリの影響もあった」とゴルフを選び、その才能を開花させた。
当時は早朝からゴルフ漬けの生活だったと振り返るが、高校在学中に韓国のナショナルオープンを制すると一気に注目が集まった。翌年にプロ転向すると同大会を連覇。賞金女王にも輝き、順調なキャリアのスタートを切った。
日本参戦2年目の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で日本初優勝を果たすと、ハイライトは翌年。「日本女子オープン」で横峯さくらとの死闘を制し勝利。11月の日米ツアー共催大会「ミズノクラシック」で優勝。日本3勝目と同時に米ツアーVも果たした。
その後14年の9月までは日本ツアーに参戦したが、その後はツアー第一線から退いた。現役時代から済州島の観光大使を務めるなどしていたボベ。ツアーから引退後はテレビでコメンテーターなどの仕事をしている。
ちなみに、きょうはボベの35歳の誕生日。日本の学年でいえば、宮里藍と横峯とは同学年。アマチュア時代には国際大会で顔を合わせる仲だった。
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