<アーノルド・パーマー招待 3日目◇6日◇ベイヒルC&L(米フロリダ州)◇7466ヤード・パー72>
「水を越えたとき、試合に勝ったほど興奮した」とガッツポーズのデシャンボー。「フォローの風が吹けば…狙う」と宣言していたブライソン・デシャンボー(米国)が、C字型の左ドッグレッグの6番パー5でついにグリーン方向に目標をとった。
「アーノルド・パーマー招待」第3ラウンド、6番パー5は531ヤード。グリーン方向に目標を取るとドライバーを強打!
グリーンに1オンとはならなかったが、370ヤードのショットはグリーン右約70ヤードに落ちるとラフまで転がった。集まったファンはデシャンボーのトライに大歓声。デシャンボーは池を越えると両手を大きく上げて大喜び。ファンの歓声には右手でガッツポーズを作って応えた。
「ものすごく興奮した」とデシャンボー。「まるで試合に勝った気分だった」と高揚する。
「水しぶきあがらずに超えたとわかったときは『やったぜ!』と身震いがした。ファンが望んでいることができたから」とラウンド後も興奮冷めやらぬ様子だ。
実際はデシャンボーが狙ったのはこのグリーン右のフェアウェイ。ピンまで70ヤードの第2打はグリーンをショートし、花道からの約12メートルのイーグルパットはカップに沈まず。最終的にはバーディーしか奪えなかった。
ちなみに、放映する米NBC放送では解説のポール・エイジンガー(米国)が「キャリーは346ヤードだ」と試算した。
それでも3日目は「68」と伸ばしてトップをいくリー・ウェストウッド(イングランド)に1打差2位。「フォローがもう少し強ければ、もうちょっと左を狙っていける。グリーンサイドバンカーに入るものいい」と残り1日のトライに自信を見せる。
「ファンの歓声は優勝したときと同じだった。もし明日アーノルド・パーマーの試合に勝つことができれば…本当に素晴らしい。下部のコーンフェリーで勝ったとき、手紙をくれた。それは他界するわずか1週間くらい前だった。旅立つ間際まで手紙を書いていたんだ。今もトロフィーと一緒に飾ってある」とキングへの思いも語った。(武川玲子=米国在住)
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