<明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント 事前情報◇11日◇土佐カントリークラブ(高知県)◇6228ヤード・パー72>
3度目の賞金女王に向けて、鈴木愛が大会連覇を目指す。「1年あいたので、あまりディフェンディングという感じもしていなくて、気楽にできています」と、ほどよい緊張感の中で会場入りした。
今週は自身の中でも得意なコースで、「四国のコースはアップダウンがあって、狭くて、距離が短いところが多いけど、そういうのが好き。こういうところで育ったのもあるけど、イメージも相性もいい」と好条件がそろっている。
昨年は持ち味のパターが生かし切れず、トップ10入りが4度と賞金女王らしからぬ成績に甘んじた。それもオフのあいだにしっかり調整し、「今は、よかった2014年に近い感覚。あとはショットがよければ、たくさんバーディを獲ったり優勝争いもできると思う」と自信を取り戻して帰ってきた。
そんな鈴木が掲げる目標は、「最低5勝と、賞金女王」。「昨年は試合が少なかったというのもあるけど、1、2試合は勝ちたかった。最低5勝しないと賞金女王にはなれないので」と、17、19年に続く3度目の賞金女王を目指す。
そのため、4月に控える海外メジャー「ANAインスピレーション」への出場も断念することを決定。「2週間の隔離があるのが大きいです。賞金女王になるためには、隔離の2週間と、試合での1週間で試合に出られないのはきつい」と、コロナ禍での状況も踏まえた上での苦渋の決断だった。
確固たる目標を掲げて挑む21年。「自分にちょっとだけ期待して、優勝争いができる位置で3日目のスタートにいられたらと思います」と、大会連覇を足がかりに、女王戴冠に向けて突き進む。(文・谷口愛純)
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