<Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 事前情報◇18日◇鹿児島高牧カントリークラブ(鹿児島)◇6424ヤード・パー72>
4月1日(木)開幕の海外メジャー「ANAインスピレーション」に出場する原英莉花が、“メジャー対策”としてクラブの大改革に乗り出している。
19日開幕の大会に出場する原は、アウト9ホールをプレーし最終調整。先週は体調不良で棄権したが、「もう大丈夫です」と明るい声で、すでに回復済みであることを報告した。「ドッグレッグが多くてティショットが難しい。インとアウトでグリーンの形状の印象も違う。そこがキーになるかなと思います」と、警戒するポイントを説明した。
今年の開幕戦に出場するため滞在していた沖縄で、メジャー出場決定の報告を受けた。この時、19オーバーで予選落ちと苦しんだ、昨年の「全米女子オープン」の反省を生かす決断をした。「向こうの芝の対応が難しかったので、そこを念頭にクラブ調整をしています」。開幕戦は昨年優勝した最終戦と同じセッティングで臨んだが、2戦目でそれをガラリと変化。さらに今週も、調整を施した別のクラブで試合に出る。
「ウェッジに関してはグースがすごく好きだったんですけど、どういうソールの形状がいいのか自分の知識があまりなかったので、形状が違うものを試しています。出球と初速が自分の中のイメージと合ってこないので、そこを調整しています。アイアンに関してはソールの形状をチェンジしました。ウッドに関してはアイアンに合うシャフトを選んでいるという感じです」
この全米女子オープンでは、自分が想定している距離感が出ずに苦しんだ。感じたのは「アイアンの抜け」。そこでソールを削り、次なるメジャーの対策とする。「自分のなかで良いコンディションだったのに、球の飛び方や、振り抜く時の感覚が違って『なんでだろう』というのがありました。信頼感がないと集中がうまくできないですね」と、調整途中のクラブへの変更には不安も残るが、実戦のなかでそれをクリアしていく。
来週の「アクサレディス」を終えるとすぐに渡米。現地時間29日(月)に到着し、すぐに本番という強行日程となる。帰国後には再び隔離期間を過ごすことにもなりそうだが、「すぐに行きたいと思いました」と出場に迷いはない。今後の米女子ツアー参戦もにらむ原が、十分な対策をし“リベンジ”の舞台に向かう。(文・間宮輝憲)
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