<アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 最終日◇28日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇ 6568ヤード・パー72>
3カ月近い転戦を予定する渡米前の戦いを終えた渋野日向子が、ここまでの国内4連戦を振り返ったうえで、今後への意気込みを語った。
宮崎での最終日は、一時強い雨が降るなか4バーディ・1ボギーの「69」と、今年4度目となる60台をマーク。トータル4アンダー・15位タイまで順位を上げ、前日の上がり2ホール連続ダブルボギーのショックを払拭した。雨で中断も挟む一日となったが、「流れもよく、(集中を)切らさず最後までプレーできた」と、プレーには納得。改造途中のスイング、そしてショット面についても「昨日とうって変わって調子がよかった。ボギーを打つ要素が少なかった」と合格点を与えた。
明日月曜日に、海外メジャー「ANAインスピレーション」(カリフォルニア州、ミッション・ヒルズCC)出場を皮切りに始まる海外転戦のため米国へ出発する。そしてそこからは、「6月末まで」を想定する異国での戦いが始まっていく。この間に、今季から翌年の米ツアーのシード権獲得基準となるCMEポイントを稼げるだけ稼ぎ、年末のQスクール(予選会)を経ずに来季参戦する権利獲得を目論んでいく。
新たなスタイルをひっさげ、国内ツアーでは開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」から4試合に出場し、すべて最低限の仕事ともいえる予選通過を果たしてきた。ここでの内容、そして結果を受けて渋野は、「今やっていることに対してまったく不安はない。いろいろな意見があると思いますけど、周りに何を言われても私は関係ないですし、自分で決めたことをやり切りたい」と、現在取り組む新スイングなどの習得をブレずに目指していくことを改めて宣言した。
その意思は「日本でもアメリカでもどんな場所でも」変わらないもの。昨年も約2カ月の海外転戦を行い、そこでディフェンディングチャンピオンとして臨んだ「全英女子オープン」での予選落ちなど、たくさんの浮き沈みを経験した。今回もどんな結果が待っているかは予想がつかないが、最後まで“信念”は曲げない覚悟だ。
初戦となるANAインスピレーションは、現地時間4月1日に開幕する。9月に行われた昨年大会に続く出場となるが、「初めて行くくらいの気持ち。去年は暑さだったけど、今年は風が吹いてまったく違うコースになると思う」と季節の違いなどを警戒。ひとまず頭をまっさらな状態にして、最高峰の戦いに臨んでいく。(文・間宮輝憲)
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