<アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 初日◇13日◇相模原ゴルフクラブ 東コース(神奈川県)◇7298ヤード・パー72>
若手プロの活躍が目立つ中、さらに下の世代が追い上げてきた。初日を終えて、スコアボードのトップにはアマチュアマーク。日大2年の杉浦悠太が5バーディ・1ボギーの「68」で、4アンダーのトップタイに立った。
愛知県出身の19歳。2019年からは金谷拓実が所属していたナショナルチームのメンバーに入り、プロトーナメントは「中日クラウンズ」に続いて今年2試合目。大会の2週間前にはナショナルチームの中島啓太、米澤蓮と相模原GCをラウンドして、「(ボールが)行って良いところと悪いところをはっきりできた。メモにもしっかり書いてある」と、下調べも万全だった。
「曲がらないし、ロングゲームが非常に正確。プロの中にいてもトップクラスだと思うので、楽しみな選手」と杉浦を評するのは石川遼。というのも、杉浦は石川主催のジュニア大会を2度制覇した、将来が嘱望されるひとりだ。
石川主催の大会で経験を積んだアマチュアがもう一人。1打差3位タイにつけた河本力(かわもと・りき、日体大4年)だ。本大会開幕前の6日に、同コースで行われたジュニア大会で優勝。トーナメントセッティングでジュニアに経験を積んでもらおうと企画された大会は、確かに大きな糧となった。「難しいコンディションでできたので、すごくためになりました。優勝も自信になりましたし、良い流れでこられていると思います」と成果を発揮。
月曜日に練習ラウンドをともに回った杉浦は、午前組で河本より先にホールアウト。「(月曜に杉浦が)『簡単だなー』と言っていたので、さすがだな!って」と笑いつつ、自身も1イーグル・3バーディ・2ボギーの「69」をマークした。
19年には金谷が松山英樹以来のアマチュア優勝を遂げるなど、学生たちの活躍が目覚ましい。「女子もアマチュア優勝が増えてきている。男子でも今まで“何十年ぶり”だったのが、(金谷以来)2年ぶりになる日は想像できますよね」(石川)と、新たな才能に目をかける。その期待に違わず、有望なアマチュアたちが頭角を現しつつある。(文・谷口愛純)
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