<ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント 事前情報◇19日◇取手国際ゴルフ倶楽部(茨城県)◇7298ヤード・パー72>
日本初となる試合形式、プロとアマが同じ組でラウンドする「ゴルフパートナー PRO-AM トーナメント」が20日に開幕する。海外に目を向けると、米国男子ツアー「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」などが有名だ。いつもはプロ3人だが、今回はプロ2人とアマ2人の組み合わせとなる。米国男子ツアーでプロアマ形式のトーナメントを経験したこともある石川遼は、“日本初”の試みをどうとらえているのか。
プロとアマではティイングエリアの位置が異なるので、当然いつも通りのリズムでのプレーとはいかない。それでも石川は「そんなにスコアには影響がない」と言い切る。「3人でなくて4人でプレーするわけですから、グリーン上では自分以外の3人のパッティングがカップに向かって転がっていく。3人で回るよりも情報が増えるのは、良い点だと思う。それくらいカップ周りの傾斜を大事にしている」。
本来は同組の競技者にアドバイスできないルールだが、今大会では、プロは初日と2日目のダブルス戦に出場するアマチュアに対してのみ、技術的なアドバイスが許されている。つまり、アマチュアは同じ組のプロを味方につけることができるのだ。「アマチュアの方に今回はアドバイスOKということなので、ゴルフの話をしたり、ゴルフ以外の話をしたり、話ができるチャンスは多いと思う」と石川は語る。
しかし、プロの真剣勝負の場で、自分のマネジメント以外の会話は邪魔にはならないのだろうか? 「自分が打つ前後の1、2分間くらいは僕もスイッチをオンにしているので、そこでいかに深く入り込むかというのがメチャクチャ大事だと思っています。それ以外の時間はリラックスしていたほうがいいというのが僕の考えだし、自分のスタイル。アマチュアの方との会話は新鮮な空気になると思うので、むしろ自分のプレーに対してプラスに生かしていける要素はたくさんある」とポジティブに考えている。
同組のアマチュアは石川のプレーをこれ以上ないくらい間近で見ることができる。見せたいプレーを聞かれると、「あー…特にないですね。意外とミスしているんだなと感じると思うので、できればあんまり近くで見ないでほしいです」と笑いながらいう。スーパーショットでも、たとえミスショットでも、一緒に回るアマチュアにとっては衝撃的な体験になるに違いない。(文・下村耕平)
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