<全米女子オープン 3日目◇5日◇ザ・オリンピッククラブ・レイクコース(米カリフォルニア州)◇6457ヤード・パー71>
畑岡奈紗が最悪のスタートからカムバック。首位と6打差のトータル1アンダー・6位タイで大会3日目を終えた。
今季の不調を吹き飛ばすような予選ラウンドの好プレーから、一気に首位を追うはずだった決勝ラウンド初日は、出だしからまさかの3連続ボギー。「今日は伸ばしたいと思っていたので苦しいラウンドだったんですけど、4番でやっとパーを取って流れを変えられたと思います」と、2.3メートルのパーパットを決めて落ち着いた。
最初のチャンスは6番。下り傾斜も使ってティショットを300ヤード以上飛ばすと、2打目をピン手前3.5メートルに寄せてバーディ奪取。ここで笑顔を取り戻すと、229ヤードと短く設定された7番パー4でもバーディ。「バーディがきてからは楽しくプレーできました」と、そこからは畑岡らしさが戻った。
後半は上がり18番を含む2バーディ・1ボギー。終わってみれば4バーディ・4ボギーのイーブン。3日目を終えて7人しかいないアンダーパープレーヤーの一人として、最終日は最終組の一つ前からプレーする。
まさかのスタートから立ち直った畑岡だが、不満も残った。「途中、パッティングのミスが多くて、13番、14番も順目のパットでラインに乗っているのにショートして、もったいなかったと思います」と、前日決めまくった入れごろの距離を外し、伸ばすことができなかったムービングデーを振り返った。
首位とは6打差だが、まだまだあきらめる位置ではない。「まだこのコースだったらチャンスがあると思うので、あしたは朝一から伸ばせるように頑張りたいと思います」。ホールアウト後は練習グリーンに向かい、夕暮れのなかパッティングを調整。戻ってきた好調のショットとともに、最終日のスタートダッシュを誓った畑岡。悲願のメジャー優勝をつかむときがきた。
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