<JLPGA最終プロテスト 初日◇22日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6337ヤード・パー72>
昨年、コロナ禍で中止になった2020年度ぶんの最終プロテストが、きょうから4日間の日程で始まった。出遅れが命取りになる初日。古江彩佳、西村優菜、安田祐香らと同じ2000年度生まれのプラチナ世代、後藤未有が7バーディ・1ボギーの「66」をマークし、6アンダー・首位タイと上々のスタートを切った。
後藤のプロテスト受験は2度目。西村や安田が合格者に名を連ねた前回2019年度の最終プロテストでは、トータル2アンダー・22位タイ。20位タイまでの合格ラインにわずか1打届かなかった。
「前回は初めての受験で一発合格したくて切羽詰まった感じだった。今回はリラックスした状態で臨めている。プロテストだからといって意識していることはない。目の前の一打に集中することだけを考えながらきょうはプレーしました」と後藤は落ち着いている。
4連続を含む7つのバーディを奪っての「66」という好スタートにも「パー5でもったいないパーもあって、内容的に点数を付けるとしたら70点。ロングパットやミドルパットが決まってスコアがまとまってくれた」と浮かれることなく、気を引き締める。それでも「安定したプレーで危ないところも少なくて楽なゴルフでした」とプレー自体に不安はない。
TP単年登録でツアーに出場している今シーズン。昨年の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」では最終日を首位タイで迎えながら最終日に「74」と崩れて14位タイに終わった。その後、今年に入って出たツアー4試合で3度の予選落ち。ステップアップツアーでも今年の最高成績は「ECCレディス」の19位タイ。調子が上がらないシーズンを過ごすなかで、後藤は「今年の4月くらいから」プレースタイルを変えていた。
「いままではショットをビシビシつけて、バーディを獲っていくのが私のスタイルだった。だけど、ショットの調子が良くなくて乗らなかったり、ショットがつかないからパターを入れにいって3パットしたりとか焦りが多かった。ショットに頼らずボギーを打たないゴルフに変えたらいい感じになりました。割と耐えるゴルフのほうが合っている」
最終プロテストはまだ初日が終わったばかり。「自分の目標はパー5で全部バーディと仮定して、一日4つ伸ばせたらいい。残り3日間で12個伸ばしたい」。合格できるのは出場している103名のうち上位20位タイまで。残り3日間、気の抜けない戦いが続く。
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