<JLPGA最終プロテスト 2日目◇23日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6337ヤード・パー72>
きょう21歳のバースデーを迎えた橋添穂(はしぞえ・みのり)が、自らを祝うような好ラウンドで急上昇。8バーディ・1ボギーの「65」をマークし、トータル8アンダー・5位タイと一気に上位20位タイまでの合格圏内に突入した。
初日は1アンダーの24位タイ発進。「きのうは力んでアイアンの距離感が悪かったんですけど、きょうはいい感じで力が抜けてバーディパットをたくさん打つことができました」と、マスク越しでも分かるような笑顔がはじけた。
2000年6月23日生まれ。誕生日ラウンドを「どうしてもいい日にしたいなと思っていたので7アンダーで回れてよかったです」と最高の形で終えた。プロテスト会場で年を重ねることには「複雑な気持ち」もあるが、「いいことがあるかなと思ってはいました」という期待も抱いている。
出身地の山梨学院高を2019年に卒業し、その年に初めてプロテストを受験した。初受験は第2次予選敗退に終わったが、2年ぶり開催となった今年は第1次を13位タイ、第2次を11位タイで突破し、最終にたどり着いた。昨年はテストが延期されたが、「私にとってはプラスでした。トレーニングや練習をコツコツ積み上げてきた。それはよかったかなと思います」と、一見逆風にもなりそうなできごとを成長のために生かした。
父はシニアプロの橋添純司で、その指導のもと成長してきた。四姉妹の末っ子で、長女・南さんはかつて単年登録でツアープロとして活動、次女・香さんは今年は第2次敗退となったがテストを受けプロを目指している。三女・恵さんはシャフトメーカー・USTマミヤのフィッターとして働いている。この“ゴルフ四姉妹”のなか、穂もプロを目指してきた。
「まだ何があるか分からないけど、いい貯金になりました。きょうは自信になった。いいプレーができるように頑張りたいです」。珍しい穂(みのり)という名前は、長女が考え、両親が漢字をあてたという。「“ほちゃん”とか“ほのかちゃん”とかはよく間違われます」と笑うが、一度見たら忘れない“プロ向き”の名前だ。2度目の受験となる今年こそ、大きな穂を実らせたい。
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