<大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日◇25日◇滝のカントリークラブ(北海道)◇6578ヤード・パー72>
韓・米・日。世界のツアーで揉まれてきた“分析家”の申ジエだからこそ、北海道の難しい洋芝にもしっかり対応できていた。最終日は4バーディ・3ボギーの「71」でトータル15アンダーまで伸ばし、5打差で逃げ切り。豊富な経験が今季4勝目、ツアー通算26勝目を引き寄せた。
「距離感とかアイアンのコンタクトとか、しっかり結果が出る洋芝は好きですし自信があります。ただ、今週の洋芝の種類は2種類ミックスしている感じだったので、逆に厳しいこともありました。ベントだけではなくケンタッキー(芝)もあると私は感じました」
使用クラブは6月に優勝した「ニチレイレディス」から変更なし。「2カ月前くらいに替えた」というキャロウェイ製のアイアン『APEX TCB』については「私のなかでビッグチェンジでした」と明かした。
「10年くらいミズノを使ってきましたが、私は距離が出るタイプではなく、正確性でプレーするタイプ。最近コースのセッティングが長くなってきて、ロングアイアンとかミドルアイアンで正確性を高めたかったんです。キャロウェイで良くなったので替えました」とジエは替えた理由を説明する。
今大会のパーオン率は77.78%(56/72H)と、全体16位。なお、ドライバーもキャロウェイ『EPIC SPEED◆◆◆(トリプルダダイヤモンド)』を使用し、フェアウェイキープ率は驚異の87.5%(49/56H)で全体3位。分析した芝質からラフを回避、有利な状況を自ら作り出した。これで14年以降、8年連続で年間複数回優勝を達成。長期に渡り活躍を続けられる秘訣は何なのか。
「ゴルフもですが、普通の生活でも自分を分析することが好き。それがいいプレーにつながっていると思っています。自分の身体を敏感に分析して、食べるものだったり、生活やそういう感覚を変えることをしています」
分析の成果は自身の次なる力に替えることはもちろん、若い選手たちからアドバイスを求められる度に、親身に、的確に回答する。そうしたやり取りの積み重ねも次なる分析のサイクルを生んでいるに違いない。
【申ジエの優勝セッティング】
1W:キャロウェイEPIC SPEED◆◆◆ 9度 スピーダー EVO4 569 S 45.25インチ
3・5W:テーラーメイド M2 TOUR 15度、18度
4・5U:キャロウェイ EPIC 20度、23度 MCH 60S
6I〜PW:キャロウェイAPEX TCB Tour AD 65S
AW・SW・LW:キャロウェイJAWS 50、54、60度 NS850GH S
PT:オデッセイ ホワイト・ホットOG ♯4M
BALL:タイトリストPRO V1
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