ラスベガスで2週連続のPGAツアーはリッキー・ファウラー(米国)にとって“救い”となるのかもしれない。
ショットが冴えた初日は5番から4連続バーディを奪うと、後半も2つのパー5できっちり伸ばし6バーディーのボギーなし。松山英樹と同じ「66」をマークして7位と好発進した。
前週の「シュライナーズ・チルドレンズ・オープン」で予選落ちを喫したファウラーはその週末、元スイングコーチであるブッチ・ハーモン氏のもとを訪れたという。現在78歳のハーモン氏は19年にツアー転戦からはリタイア。それでも自宅のあるラスベガスのリオセコGCでゴルフスクールを継続しており、今なお多くのトッププロがハーモン氏の元を訪れる。
「先週末は時間ができてしまったから、ブッチに会いに行ったんだ。彼と久しぶりに会えてとても愉快だった。彼の練習場でボールも打つことができたしね」とファウラー。ハーモン氏とファウラーは2014年から5年間タッグを組んだ仲で、14年にはメジャー4大会すべてでトップ5入りを果たしている。
現在は不振が続くファウラー。昨季のトップ10入りは5月の「全米プロ選手権」8位の一度だけ。4月の「マスターズ」、6月の「全米オープン」には出場できず、プレーオフシリーズ進出も逃した。
2日間ハーモン氏の元を訪れたが、「スイングのアドバイスはなし」とハーモン氏。「ただ一緒にいて、ボールを打つのを見ていただけ」という。それでもファウラーは「僕が今のコーチと取り組んでいることをブッチはとても気に入ってくれた。ブッチに承認を得られたことはものすごく大きい」と自信を取り戻した様子で、「この勢いを持続したい」と意気込んだ。
次週は日本開催の「ZOZOチャンピオンシップ」(千葉県、アコーディア・ゴルフ 習志野CC)にスポンサー推薦で出場する。(文・武川玲子=米国在住)
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