<ZOZOチャンピオンシップ 事前情報◇20日◇アコーディア・ゴルフ 習志野CC(千葉県)◇7041ヤード・パー70>
明るい男のもとには、とことん幸運がやってくる。「“もっている”男って、自分で思っているので!」と胸を張る中西直人。その言葉は、大げさでもなんでもない。
SNSでの情報発信や会場でのファンサービスが実を結び、「ZOZOチャンピオンシップ」の推薦枠をゲット。「賞金シードで65人中64番目の男。ふつうなら、あり得ないですよね」と笑っていた中西が、今日は世界ランク3位のコリン・モリカワ(米国)と楽しそうに練習ラウンドを回っていた。
ディナーをかけて“日米対決”。ワイワイと賑やかに回ったメンバーは、コリンと、米ツアー1勝のウェズリー・ブライアン(米国)、そして“日本ツアー代表”の中西とチャン・キム(米国)の4人だ。
この、ちょっと意外な組み合わせが実現した経緯も、中西による“引き寄せ”のチカラだ。先週まで中西と組んだキャディが、今週はブライアンとタッグ。そのつながりから火曜、水曜と練習ラウンドを回ることになり、「ウェズリーと仲の良いコリンが、“オレも”と一緒にラウンドさせてもらうことになった」と、そこに日本ツアーの友人キムを加えて回ることになった。
メジャー覇者にも臆することなくジョークを飛ばし、かけられた言葉は「クレイジーだな(笑)」。和気あいあいのラウンドで、日米対決はチームジャパンが勝利した。「ディナーには一緒に行けないので」と、代わりにサイン入りの米国ドルをゲット。明日からの本戦に向けて、幸先の良い週はじめになった。
そんな“持っている男”でも、初のPGAツアーには緊張感も持っている。「セッティングも、ギャラリーの数もすべてがPGAツアー。緊張もすごくすると思うし、いくら調子がよくても、それでメンタルコントロールができるとは思っていない」と語る。それでも、大舞台に向けて準備はしっかりやってきた。
「明日は前の組が松山選手なので、『後ろの組もついでに見ていくか』って思われるショットをどんどん打っていきたいと思います。“ファンを引き連れている人にあやかる作戦”で!」と笑ったが、運も実力のうち。きっと、今ここにいるのはラッキーだけじゃない。
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