<ZOZOチャンピオンシップ 事前情報◇20日◇アコーディア・ゴルフ 習志野CC(千葉県)◇7041ヤード・パー70>
ミドルネームは“ユタカ”。祖父が日系のリッキー・ファウラー(米国)が、日本で行われる大会にはじめて出場する。2019年の第1回大会は新婚旅行と重なり出場できず。日本ツアーの出場もいままで一度もない。「日本開催を望んでいた」と念願叶い、ついに日本デビューを飾る時がきた。
米国内ではデビュー時から圧倒的な人気を誇るファウラーだが、その人気と実力が比例しないと揶揄(やゆ)されることもあった。米ツアー通算勝利数は5勝。最後の勝利は19年2月と、ここ最近は不振にあえいでいたが、先週の「ザ・CJカップ@サミット」では優勝争いの末に3位タイと、ようやく不調から脱出しようとしている。
「この数年はショットがよくてもパットのスピードを合わせるのに苦労した。先週は満足のいく戦いができたし手ごたえを感じている」と、復活優勝間近をアピールするほど調子は上向きだ。
スタイリッシュなウェアにクールなルックス。ジュニアゴルファーから大人まで愛されるファウラーの人気はいまも高い。人柄もファンサービスも超一流。ここにきて、優勝を遂げれば、さらにその人気は高まるだろう。
そんなファウラーの源は祖父にある。ゴルフを始めたのは祖父の影響だが、それだけではない。「人生で大きく影響を受けた一人。勤勉さ、生きる姿勢はボクの中にも深く刻まれている。祖父も日本で暮らしたことはないが、日本の文化がボクにも影響している」と、どこか縁を感じている。「ボクが出たいといっても簡単にはいかないこと」と、これまでも日本ツアー参戦を熱望していたが、今回は米ツアー。それでも、大好きという日本での試合に気持ちは昂ぶる。
「コースへの期待は高まっている。ここはすべての要素が試されるタフなコース」と警戒も強めるが、それはつまり、上り調子のファウラーがどこまで復調したかを図るにふさわしい舞台。1ラウンドのみの練習に終わってしまったが、「いいイメージはできている」。ゆかりのある日本での初優勝を祖父に届ける。
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