<マイナビABCチャンピオンシップ 2日目◇5日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7217ヤード・パー72>
初日は「73」を叩いて1オーバー・68位タイに沈んでいた今平周吾が、この2日目に8バーディ・ボギーなしと圧巻のゴルフを見せて「64」をマーク。トップと2打差のトータル7アンダー・7位タイと優勝戦線に浮上してきた。
「開幕先日からショットは良くなって来ていて、きのう(初日)もショットは良かったんですけど、何ホールかアイアンでグリーンを外したり、ショートゲームがイマイチでした。きょうはショットもショートゲームも良かった」と会心のラウンドを振り返る。
上位に来るといつも聞かれるのは、3季連続賞金王について。今平は今シーズン1勝を挙げているものの、賞金ランキングでは首位を走る木下稜介におよそ4000万円の差をつけられて10位。9月には3年ぶりに予選落ちを喫するなど、らしくないプレーが続いていて、逆転するには少し厳しい状況に追い込まれている。
それでも今平は「まだチャンスはあると思っています。1つ勝てば1000万円ちょいくらいの差になる」と可能性を捨ててはいない。確かに今大会を含めて4試合は優勝賞金3000万円の高額大会が続く。そして最後の「日本シリーズJTカップ」の優勝賞金は、例年でいえば4000万円。今平がもう1勝すれば、逆転賞金王も十分現実的になってくる。
さらに「やっぱりトップに立っている人は、プレッシャーがすごいと思う。僕は逆に挑戦する方なので気持ち的には楽ですね」と考えている。
思えば過去の2シーズンは今平が賞金レースをリードしてきた。「1試合1試合、常に上位にいないとっていう気持ちでやっていました」と自身の経験から、トップの木下にもプレッシャーはあると踏んでいる。いつも感情を表に出すことが少なく、心の内が見えない今平だが、「内心はけっこういろいろ考えながらやっています」というのが本音のようだ。
「初日は予選を通過するかしないかみたいな位置だったけど、優勝争いできる位置に来たので楽しみです」。週末の結果が、3季連続賞金王のオッズを大きく変動させることになりそうだ。
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