<ファイナルQT 3日目◇30日◇有馬カンツリー倶楽部>
兵庫県の有馬カンツリー倶楽部にて行われている「ファイナルQT」は3日目の競技を終了。今年のプロテストに合格したルーキー・小祝さくらが4バーディ・2ボギーの“70”でラウンド。トータル2アンダー・18位タイに浮上した。
トータルイーブンから出た小祝は、スタートホールの1番で同組の吉本ひかるの少し内につけると、先に打った吉本“先生”のラインを参考に10mを沈めてバーディを奪う。さらに2番でもスコアを伸ばすと、その後はパープレーにまとめる安定したプレーを披露。スコアの落とせない戦いの中、着実に2つ伸ばして出場権獲得圏内に浮上した。
小祝と言えばプロテストの初日に“77”と出遅れたが残りの3日で7つスコアを伸ばし合格ラインに滑り込んだことが記憶に新しい。今回の似たような状況となっている。初日に“74”と出遅れながらも2日目、3日目と“70”と尻上がりにスコアを伸ばし、来季の前半戦にほぼ出られると見込まれる30位以内に食い込んできた。
「プロテストの時もそうでしたが、今回もあまり慌てませんでした。あと3日あること、そしてプロテストで出遅れながらも合格できたことが自信になっています。もちろん周りのレベルが高い戦いなので緊張もありますが、焦りはほとんどありませんでした(小祝)」。サバイバルレースでも強心臓っぷりを発揮している。
明日への意気込みを聞かれても泰然自若。「ボギーなく回れればいいですね。バーディは絶対に来るので、スコアを落とすことを減らしたい。もったいないミスをなくしたいです」とルーキーらしからぬ落ち着いた物言いでコメントした。
松山英樹にしても、賞金女王となった鈴木愛にしても最終日に向けてスコアを伸ばせるのは強者の証。やはり“黄金世代”の一角は伊達じゃない。
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