<ファーマーズ・インシュランス・オープン 初日◇26日◇トリーパインズGC サウスコース(7765ヤード・パー72)、ノースコース(7258ヤード・パー72)◇米カリフォルニア州>
思い出の地は誰にでもあるが、世界ランキング1位のジョン・ラーム(米国)にとって、サンディエゴのトリー・パインズは間違いなくパワースポットだ。
2017年1月の本大会で米国男子ツアー初優勝を達成。スペイン生まれで大学時代を過ごしたアリゾナ州に居を構えるが、サンディエゴは婚約をした場でもあり「スペシャルな場所」と、ラームにとってはこれまでの人生のなかでも、多くのページを割いてきた場所だ。
加えて昨年6月には同コース開催の「全米オープン」でも優勝。海外メジャー初制覇を果たし、ますますトリーパインズといえばラームと言えるほどの場所になってきた。
米ツアー通算6勝のうち2勝が当地ということもあって、この大会はラームにとっては特別なものだ。予選ラウンドはサウスコースとノースコースで行うが、初日は難易度の高いサウスコースでこの日のベストとなる「66」をマーク。最終18番でイーグルを奪い、上機嫌でクラブハウスに戻ってきた。
「完璧なショットだった。きっと今年いちばんのスイングになるだろう」と絶賛するショットが生まれたのは18番パー5のセカンド。ピンまで残り277ヤードから3番ウッドを振り抜き、3.5メートルに2オンした。これを決めて最高のラウンド締めくくった。
「気持ち悪いところがなかったラウンド。それがスコアにも表れたね」。1イーグルのほかにも6バーディ(2ボギー)。「風もあまりなくて、コンディションがよかったからね」としたが、自信に満ちあふれたラームの表情には笑みが浮かぶ。
1990年以降、トリーパインズでの平均スコアでは1位。大得意とするタイガー・ウッズ(米国)をもしのぐ平均点をもってすれば、トリーパインズ3勝目は遠くない。
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