<ファーマーズ・インシュランス・オープン 最終日◇29日◇トリーパインズGC サウスコース(7765ヤード・パー72)、ノースコース(7258ヤード・パー72)◇米カリフォルニア州>
昨年ここトリーパインズで行われた「全米オープン」でメジャー初優勝を飾り、世界ランキング1位へと駆け上がったジョン・ラーム(スペイン)。2017年にツアー初優勝も挙げたこの地で3位からスタートしたが、優勝には1打届かず。トータル14アンダーの3位タイに終わった。
出だしの1番でボギーを叩いたラームは5番でもボギーを喫する。前日の嫌な流れを切れない序盤となったが、7番で残り137ヤードからの2打目を1メートルにつけたのを皮切りに3連続バーディ。一気に息を吹き返す。
だが、その後は波に乗れなかった。パーを並べる展開が続くと15番で1つ落としてしまう。17番で獲り返したが、この日難易度17番目の18番パー5でバーディを奪えず万事休す。今大会2度目の勝利はならなかった。
最も好相性と言っていいトリーパインズで、この日は真価を発揮できず。「このコースは簡単なコースではないんだ。本当に戦略的でうまくゴルフをしないといけない。それができなかったのは残念」と唇をかんだ。
前日はパットが入らず怒り、いら立つシーンが目立った。この日もなかなかチャンスで決めることができなかった。「イライラしたよ。きのうもいいパットをたくさん打ったし、きょうも悪いパットだったとは言えない。スピードが少しずれていた」。独特のポアナ芝を最後まで読み切ることはできなかった。
それ以外にはパー5の攻め方も課題に挙げたが、「すべてつまらないささいなことさ」とラーム。「最高の気分でプレーすることはできた。今回の経験を生かして、次回は優勝を手に入れたいね」と思い出の地を後にした。
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