<ウェイスト・マネジメント・フェニックス・オープン 最終日◇13日◇TPCスコッツデール スタジアムC(米アリゾナ州)◇7261ヤード・パー71>
いいスタートが切れればというもくろみは崩れ、スコアを伸ばしきれなかった松山英樹は、「69」のラウンドでトータル13アンダー。優勝スコアに3打届かず8位タイで終戦した。
ショットもパットも徐々に調子を上げてきた。3日目を終えて「チャンスはある」と前を向いていたが、最終日は思うようにスコアをつくることが叶わず、前半は停滞した。
アイアンショットの縦距離も合わず、横ブレも起きるなかでチャンスらしいチャンスを生み出せない。耐える時間となった前半で、ようやくチャンスが訪れたのが6番パー4。2打目を1.5メートルにつけバーディを奪ったが、8番、9番ともにティショットを右に曲げて連続ボギー。優勝争いから脱落した。
後半に入ってからはなんとか盛り返したものの、時すでに遅し。大会3勝目を逃し、無言でコースを去った。
大会前には1日4アンダーと話していた目標。プレーオフ進出には松山の予想通り4日間トータル16アンダー。目指す位置まで調子を上げきれなかった悔しさがにじんだ。
これで次戦はロサンゼルス近郊で行われる「ジェネシス招待」。10位の松山を含め世界ランキングトップ10全員が集結する。唇を噛むシーンが多かった今週。悔しさを晴らすにはうってつけの舞台が待っている。(文・高桑均)
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