<ダイキンオーキッドレディス 3日目◇5日◇琉球GC(沖縄県)◇6590ヤード・パー72>
2017、19年の賞金女王が復活ののろしを上げた。国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の3日目、鈴木愛は6バーディ・2ボギーでこの日のベストスコアタイ「68」をマーク。初日から右肩上がりで順位を上げ、トータル6アンダー・4位タイでムービングデーを終えた。
昨シーズンは1勝を挙げたものの、賞金ランキング17位と不本意な成績に終わった。そこで、オフには小学生のころから2015年まで指導を受けていた南秀樹コーチと、およそ7年ぶりに師弟関係を復活させた。決意したのは、思い切ったスイング大改造だ。
ヘッドを上げて構えるクセを修正。スイングアークがコンパクトに。テークバックは真っすぐ上げて、アウトサイドから下ろすイメージ。「みんなに『愛ちゃんスイング全然違うね!』って言われた。パッと見て分かるくらいスイングが変わったということは、練習してきたことが体に染みついているっていうこと」。大胆なスイング改造だったが、短いオフの間でしっかり習得し、開幕戦に間に合わせた。
ただ、今朝の練習ではショットの調子が悪かったという。「右に行ったり左に行ったり。何が悪いのか自分では原因が分からなかったから、先生に相談しました」。
頼れるコーチは的確な助言を鈴木に与えた。「上から入りすぎているから、もう少しレベルに打っていきなさい。若干切り返しが早いから気を付けて」。もらったアドバイスを念頭に置きながらプレーをしたら、徐々にショットの調子が上がった。
相性がよくないと感じる大会で、トップと4打差の好位置で最終日を迎える。「いまは何でも先生に聞けて、次の日にはスイングの修正ができる。なにも気負うことなくゴルフができている。行くしかない」。この日の最終18番はバーディフィニッシュ。逆転優勝に向けての準備はできている。(文・笠井あかり)
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