<Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 2日目◇19日◇鹿児島高牧CC(鹿児島県)◇6419ヤード・パー72>
苦手な早起きを乗り越え、優勝争いに名乗りを挙げた。葭葉ルミが前日のサスペンデッドの影響で23ホールの長丁場となった2日目を走り切り、首位と3打差のトータル4アンダー・3位タイで最終日を迎える。
この日は午前7時40分に再開。前日、後半の5番ティショットまで打ち終えていた葭葉は、そのセカンド地点からプレーを開始した。そこからはパーを並べて、第1ラウンド(R)終了時点で1オーバー・29位タイ。しかし仕切り直し後に臨んだ第2Rで、グングンとリーダーボードを駆け上がった。
今朝は午前4時30分起き。携帯電話のアラームに加え、目覚まし時計もかけて、苦手な早起きに備えた。「起きることができるか不安で、ドキドキしながら寝ました。ひさしぶりの早いスタートで、午前中はほぼ覚えてないですね(笑)」。それでもインから出た第2Rの前半から、13番でバンカーから直接決めるなど3バーディ。折り返し後も1番で1つ伸ばすと、2番パー4では残り100ヤードの2打目を50度のウェッジで直接決め、イーグルも記録した。
最大瞬間風速13.4m/秒のなか、「風を読み違えてしまうとボギーになったりハザードに入ったりするので、とにかくその読みをしっかりと思って頑張りました」とマネジメント重視の戦い方で不要なスコアロスは抑えた。そこも高く評価している。
やはり好スコアは最良の薬。眠気まなこのまま始まったラウンドだが、終わった後は「疲れてるはずなんですけど、ハイな感じで」と不思議と疲労感は残っていない。しっかり集中力は研ぎ澄まされていたようで、最後の23ホール目のグリーン上でようやく「めっちゃ上にいるじゃん! 出入りが激しかったんで『スコア間違えたかな?』って思った」と上位につけていることに気づいたほどだ。
大の釣り好きとあって、早朝のプレーは得意そうだが、それとこれとは話は別。「そのときは起きられる(笑)。仲間がいるから楽しい。仕事は大事だけど、楽しいことがあるとスッキリ目覚められますよね」。これは会社員だろうが、ゴルファーだろうが変わりはないようだ。最終日は最終組の1組前で、午前10時20分にプレー開始とあって、時間には余裕がありそうだが、「優勝争い自体、ものすごくひさしぶり」と“楽しさ”が勝って、翌朝はパッと目が覚めるかもしれない。
2016年「ニッポンハムレディス」以来となるツアー2勝目は近くにある。「いつも通りできないのは分かっている。そのなかでも粘って、パーを拾ってチャンスを獲って。結果的にいい形で終わることができたらいいなと思います」。残り18ホール。しっかりと目を見開いて、優勝を見据えていく。
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