<シェブロン選手権 初日◇31日◇ミッションヒルズCC ダイナ・ショア トーナメントC(米カリフォルニア州)◇6884ヤード・パー72>
開幕前日には「家のプールで(池に飛び込む)練習をしました(笑)」と冗談も出るほどのリラックスムードで、メジャー大会初日を迎えた畑岡奈紗。4バーディ・3ボギーの1アンダー、27位タイと上々の立ち上がりを見せた。
インコースでいきなりつまずいた。10番からスタートした畑岡は、最初のパー5となる11番で3打目を寄せられず「ミスですね。一番やってはいけない」とボギーが先行。13番で取り戻したものの、16番ではバンカーから“寄らず入らず”でボギー。18番パー5でも3打目を寄せられずにパーとして、1オーバーで折り返す。
だが、折り返してからはスコアを伸ばす。2番パー5でバーディを獲ると、6番もバーディ。ボギーを挟んで迎えた最終9番では、5メートルを沈めてバーディ締め。苦しみながらも笑顔でホールアウトした。
「きょうは全体的にいまひとつつかめないなかでのスタートでした。パー5のボギーから始まって苦しかったですが、アンダーで終われてよかった」と畑岡。とはいえ、ショットの面は「まだ思い切り打てていないですね」と、まだまだ本調子とはいえない。
その結果、ティショットの飛距離が出ないことと、距離感が合っていないことに苦しんだ。例年よりもフェアウェイが柔らかいこともあるが、まだまだといったところ。それでも「フェアウェイキープはできた」と、フェアウェイキープは14回中10回をマーク。フェアウェイをキープするという“ミッションヒルズの鉄則”を守り切ったことで、大けがを防いだ。
ショットの距離感は前半の2つのパー5に代表されるように、なかなかチャンスについていないのが現状だ。そのなかでも「距離感が前後するなかでアプローチは良かった」と小技でスコアメイク。アンダーパー発進につなげた。
今週は練習日から、長時間ドライビングレンジで打ち込むなどの調整が続いているが、まだしっくりはきていない。それでもこの粘りが畑岡の強さだ。バーディ締めの勢い、そしてこの後の練習でしっかりと調整して、さらに順位を上げて決勝ラウンドへと向かいたい。(文・秋田義和)
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