<DIOインプラントLAオープン 事前情報◇20日◇ウィルシャーCC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>
ロサンゼルスのど真ん中に位置する名門コースでも、渋野日向子の笑顔は変わらない。米国女子ツアーはカリフォルニア2連戦からハワイに飛び、再びカリフォルニアに戻ってきた。
3週前の海外女子メジャー「シェブロン選手権」で4位タイに入り、先週の「ロッテ選手権」では最終ホールまでもつれた優勝争いのすえ2位。来季のシード権をグッと近づけ、調子も上々のまま、ロス連戦に入る。
今週の会場はビバリーヒルズとロスのダウンタウンのあいだにたたずむ、1919年創立の「ウィルシャーCC。距離は短いが、グリーンが小さくかつ傾斜が複雑で、それでいてバンカーがグリーンを取り囲む設計。さらに、カリフォルニア初戦の「「JTBCクラシック」で大苦戦した天敵ポアナ芝も待ち受け、グリーン上の出来でスコアが大きく左右されそうだ。
「クセがある感じ。乗せるのも難しい。ちっちゃいし。嫌いやわ〜、みたいな(笑)。ポコポコ跳ねるし、悲しいです(笑)」とスコアを伸ばせなかった一因となった芝目の強いやっかいなあいつの前には苦笑いだ。「バンカーも多いので、入れる回数を少なくしたい」とグリーンを狙うショットの精度も大事になってくる。
先週のロッテ選手権では、風が強いなか飛んで曲がらないドライバー、正確なアイアンでコースを攻略したが、「ショットはあまりいい感じではないけど、試合になってからどうなるか。」と本番でいかに思い切りよく振り切れるかが勝負とみる。
そのロッテ選手権では直ドラを幾度となく披露し攻めのゴルフを貫いたが、今週は正確なショットを並べていくオールドファッションスタイルなコース。それでも「いいショットが出そうな感触はある」と力強い発言。4位、2位、そして今週は優勝!と行きたいところだが、「いえいえ、予選通過です(笑)」とやはり、初日は天敵との対戦に様子見の姿勢。まずは謙虚な目標だ。
初日、2日目の予選ラウンドは米ツアー史上最強のひとりでもあるインビー・パークとメジャー覇者のキム・セヨン(ともに韓国)とのラウンド。いまの実力を測るにはもってこいだが、まずは天敵ポアナ攻略に全力を注ぐ。(文・高桑均)
<ゴルフ情報ALBA.Net>