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【辻にぃスイング見聞】キム・ヘリムが持つ“ムチと棒” コンパクトが飛距離をつくる

今季活躍した注目選手のスイングから強さの要因を探る“Playback LPGATour2017”。第34回は今年の「サマンサタバサレディス」でツアー初参戦初勝利という快挙を達成したキム・ヘリム(韓国)。167cm、67kgの大柄な身体からくり出されるそのスイングを、上田桃子らを指導するプロコーチの辻村明志氏が解説する。

ヘリムさんのスイングには大きな特徴が1つあります。トップでもフィニッシュでも両手が頭に近いことです。これは大振りしていない証明です。よく大きなトップがいいといわれますが、私はそう思いません。コンパクトなトップだからこそ、クラブヘッドを最短距離で下ろすことができます。インパクトを迎えるまでの距離に無駄がなければ、ミート率も上がりますし、パワーのロスも防げます。
アドレスを見ると、ワイドスタンスで重心は低い位置にあります。テークバックで上体を捻転していますが、右ヒザは外に割れることなく、しっかりとパワーを貯めています。下半身の受けと上半身の捻転ができたスイングであり、お腹の辺りに力強さを感じます。
トップでは左腕が曲がっていることにも注目です。一所懸命に左腕を伸ばそうとするアベレージゴルファーを見かけますが、プロのように柔軟性や体の強さを持たない人が無理に左腕を伸ばそうとすると、肩やヒジに力が入ります。それならば、曲っているほうがよほど効率的です。ただし、インパクトでは曲がった腕を伸ばしましょう。短い腕が長くなったことで、より大きなエネルギーでボールをヒットできます。逆に、長く伸びた左腕がインパクトで短くなるのはよくありません。ヘリムさんのように、バックスイングでは左腕に余裕を持たせて、インパクトで一番伸びる状態を作ることが理想です。
ダウンスイングでは、視線と胸をボールの右側に向けていています。そこから、インパクトでは視線をボールに残しながらクラブを振り抜いています。これも理想的な形です。
体をしっかりと回したうえで、傘を差すぐらいの力感で左腕を曲げる。その曲がった左腕がムチのようにしなりながら、インパクトで真っすぐ伸びて棒になる。フォローでは、インパクトで曲がっていた右腕が伸びると、短いものを長く伸ばして使うスイングになるため、最高の遠心力を引き出せます。しかも、視線と体の軸はボールの右に残っているので、ヘッドスピードはかなり上がるでしょう。ただし、バックスイングで上体の捻転が小さくて、手の動きが大きいと手打ちになります。捻転をしっかりと行いつつ、手元を小さく動かすことが、上体の無駄な力みを防ぎ、大きなエネルギーとスイングの安定感を生み出すことを理解しましょう。
解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。転身後はツアー帯同コーチとして上田桃子、藤崎莉歩、小祝さくらなどを指導。上田の出場試合に帯同、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。ツアー会場の愛称は“おにぃ”。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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