ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。きょうは皆さんにうれしいご報告があります。私、原田香里は久しぶりに優勝いたしました。『東毛企業withシニア女子プロ交流チャリティーゴルフ大会』という8月末に開催された18ホールの試合でのことです。
東毛地区(群馬県南東部)の企業様が中心となったチャリティーイベントで、1日目はプロアマ交流戦。翌日は女子シニアのプロとアマチュアが一緒にプレーする18ホールのトーナメントでした。会場は赤城国際CC。プロ40人での戦いで、私は6バーディー、3ボギーの3アンダー「69」でフィニッシュ。小林瑞穂さんとプレーオフになりました。
プレーオフは、18番パー5の繰り返し。1ホール目で、私は手前4メートルに3オンしました。小林さんは4オン。私はバーディーパットを無事、沈めて優勝することができました。
優勝がかかる場面というのは、どんなときでも緊張します。特に今回は久しぶりということもあって、ちょっと震えていたほどでした。体が動くかどうか心配だったのですが、しっかりとウイニングパットを打つことができてよかったです。
今回だけではなく、昨年、JLPGAの理事を退任して以来、ツアー以外のさまざまなイベントにお声がけいただくことが増えました。少し前には、『みらい応援カップチャリティゴルフトーナメント』という千葉での試合にも出場させていただきました。こちらはペアマッチで、藤田光里さんと一緒の出場でした。ジュニアと一緒にプレーするプロアマもあるチャリティです。
毎週、ツアーに出場していた現役時代、そして理事としてツアー関連の仕事をしていた頃には、ツアーとその周辺以外のことをあまり見ている時間がなかった、というのが正直なところです。けれども、それをすべて離れ、一人のプロゴルファーになった今だからこそ、見えてくる世界があります。
プロとアマチュアが一緒にプレーすることができるゴルフというスポーツは「チャリティとの親和性が高い」と、言われています。チャリティ活動がごく当たり前に以前から行われている米国では、以前からゴルフツアーはチャリティをするのは当然。日本でもその傾向はどんどん強まっています。
ツアー以外のところでも、規模の大小はありますが、チャリティの輪がどんどん広がり、私たち女子プロゴルファーがお手伝いしているケースもたくさんあります。これまでは、あまり表に出なかったことも、個人がさまざまな形で活動を発信することもできる時代になり、輪が広がりやすくなったともいえるでしょう。
日本の女子プロゴルファーもシニア(レジェンズ)世代の多くが、それぞれの地域や交友関係の中で、たくさんの活動をしています。そこに、若いプロたちがかかわることも少なくありません。若い人たちにとっては、イベントを行う大変さや、ありがたさを知るいい機会にもなるでしょう。
プロゴルファーだからこそできること、女性だからこそ分かること、できること。その辺りを考えながら、これからは私も、自分にできることを考え、もっと行動に移していきたいと思っています。
ツアーでも、明日開幕を迎える日本女子プロゴルフ選手権(京都、城陽CC)に、歴代優勝者(93年)として今年も出場させていただきます。10月には私の地元、山口県でJLPGAレジェンズチャンピオンシップCHOFUカップ(6〜8日、下関ゴールデンGC)があります。
そこでできる限りいい結果を出して、注目していただき、発信力を上げること。それも、私にできる役割のひとつかもしれません。優勝争いの予行演習も、しっかりとできたことですし、これからも引き続きよろしくお願いいたします。
■原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部で腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。
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