<クローガー・クイーンシティ選手権 初日◇8日◇ケンウッドCC(米オハイオ州)◇6515ヤード・パー72>
開幕前で唯一となる丸一日指定練習日となった6日(火)が雷雲接近、悪天候のため午前中の早い時間からコースが使えなくなった今大会。それによって、練習ラウンドをやりきれないまま開幕を迎える選手が続出した。初日はその悪天候の影響もありフェアウェイが湿ってランが出ないことから、多くのホールでティイングエリアが前に。本来の6515ヤードから6288ヤードへ、およそ300ヤード短縮されて行われた。
ほかの試合を見てみると、米国女子ツアーでは6月の「ショップライトLPGAクラシック」が6190ヤードとかなり短いが、これはパー71。パー72だと、この6288ヤードはなかなか見られない数字だ。
もっと言えば、日本ツアーで当てはめても、2020-21年シーズンの開催コースで一番短い「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」の6228ヤードに匹敵する数字ともいえる。6200ヤード台はこの一試合だけだ。
それでもフェアウェイ、グリーンはランが出ない状況。セカンド地点で持つクラブは天候が良い場合の後ろから打ったときと同じか、それより長いものということも多かった。
このイレギュラーな状況にうまく対応したのが畑岡奈紗。「練習ではティマークの後ろから打つことが多かったので、それも想定して練習しておけば良かった」と準備をしてきたわけではなかったが、「下がまだ柔らかいのでキャリーの距離だけ考えてプレーしたら、逆にやりやすかったですね」と3番ウッドも活用してうまく対応。首位と1打差、7アンダーの2位と好発進を決めた。
その畑岡と同組で回った古江彩佳も恩恵にあずかった一人。「ありがたいです。フェアウェイがほんとに柔らかかったので、ランがほぼゼロ(笑)。それは良かったなと思いますね」と、こちらも3アンダーの19位タイと好位置につけた。
2日目の天気予報は晴れ。このまま乾いていけばティも後ろに下がることが予想されるが、明らかにコースの水はけは良くない。2日目も前に出るのか、後ろに下がるのか。いずれにしても対応力が求められそうだ。
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