<マイナビネクストヒロインゴルフツアー◇第9戦みちのくコカ・コーラレディース 本戦(1日競技)◇28日◇メイプルカントリークラブ(6422ヤード・パー72)>
将来ツアーで活躍することを目指す、プロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場を提供するトーナメントとして、2019年に始まったマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(以下MNGT)。22年は年間12試合を開催する予定で、第9戦みちのくコカ・コーラレディースがメイプルカントリークラブ(岩手県)で行われた。
4バーディ・5ボギーの1オーバー8位タイでフィニッシュした尾崎小梅は、今年で4回目のプロテスト挑戦。テストは第1次予選、第2次予選、最終プロテストと段階を踏んで行われている。尾崎は昨年、最終プロテストで最終日まで駒を進めたことにより、今年は予選を免除されている。
「テストが迫ってくる中で緊張感のある試合に出られることは、今抱えている課題をクリアできているのかどうか確認する意味でも貴重な時間になっています。きょうは後半バタついてしまいましたが、課題についてはまずまずでした」と、尾崎。
尾崎の課題は球すじを増やすこと。「私はドローヒッターなんですが、悪いときはチーピンがとまらず右プッシュも出てしまうんです。もっとショットを安定させたいし、ドローボールはグリーンで止まりにくいので、いきなりフェードは無理でも、ストレート系のボールを打てるようになりたいと考えています」と話す。
アイアンで「止まるボールが打てないと勝てない」と、始めたスイング改造。インサイドアウト軌道でアッパーに振り抜いて手元をローテーションさせていくスイングを、トップから手元を真下に下ろして体の回転でクラブを振るスイングに変えた。「最近はインパクトが厚くなり、ストレートに出て止まるボールが打てるようになってきました。ドライバーの飛距離と比較してアイアンの飛距離が出ていなかった点も克服できそうです」と、笑顔を見せた。
さて、今年の最終プロテストは11月1日〜4日に大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)で行われる。大洗GCは男子ツアーのアジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップが行われているタフなチャンピオンコース。
「ティショットをラフに入れてしまうと、考えなくちゃいけないことが増えるし気持ちがめげてきます。フェアウェイをキープすることが大事。そしてグリーンでピタッと止まる球を打ちます。テストまでまだ時間はあるので、大洗GCで練習ラウンドを重ねていきます」
昨年のプロテストでは「いいイメージで最終に進めることが出来た」が、最終プロテスト開催コースの城陽カントリー倶楽部(京都府)で、事前に練習ラウンドを重ねることが出来ておらず悔しい思いをした。その反省を忘れない。「マイナビネクストヒロインで試合勘を磨きながら、大洗GCで練習ラウンドをしてしっかり準備をします」と、尾崎は力強く話していた。(文・河合昌浩)
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