<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前情報◇9日◇軽井沢72ゴルフ 北コース(6,655ヤード・パー72)>
「全英リコー女子オープン」(8月2〜5日、英国・ロイヤルリザム&セントアンズGC)で自己最高の4位タイに入った比嘉真美子。今週の火曜日夕方に帰国し、水曜日に軽井沢へ移動。大会前日のこの日はプロアマ戦に出場と、ハードなスケジュールをこなしている。
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「いつもヨーロッパから日本へ帰ると、時差ボケが2、3日続くんです。今回も体がフワフワした感じです」と、体調に関してはやや不安を抱えているものの、ゴルフの話になると、いきなり目に力が入った。
「昨年、4季ぶりの優勝を飾った大会でもありますし、今年もぜひ優勝したいですね」と大会連覇に意欲を見せる。しかし、単にそれだけが比嘉のモチベーションを高めているわけではない。全英リコー女子オープンで手にした自信を確信に変えたいのだ。
その自信とは、いかに自分のよさを出しながら、マネジメントしていくか。今回の全英でいえば、とにかくバンカーに入れないことをテーマにした。
ティショットはもちろん、セカンドショットでもバンカーを避ける。そのためには、フック、スライスをしっかりと打ち分けつつ、ときには刻むこともあった。リンクス特有のポットバンカーにつかまると、最悪出すだけになる。確実に1ストロークを損するのを防ぐためにも懸命な作戦だった。
結果的に、4日間を通して何度か入れたが、少なくとも3日目までティショットでバンカーに入れることがなく、それが上位に入る原動力となった。マネジメントとショット力が増した成果だともいえる。それを今大会でも試したいのだ。
「開催コースの軽井沢72ゴルフ北コースは、洋芝だけにラフに入れるとクラブが絡まって距離感を出せませんからね。まずはティショットをフェアウェイに置くことが一番のポイントでしょう」
全英と比べるとハードルは低いように思うが、実は、昨年の大会では、3日間でパー3を除いた42ホール中、フェアウェイをキープしたのは23ホールしかなく、予選通過した50人中47番目の成績だった。それだけに、今年はしっかりとフェアウェイキープをするためのマネジメントをしたうえで大会連覇を達成したいのだろう。それができたとき、シーズン後半戦に向けて、全英での経験がさらに生きるのではないか。 (文・山西英希)
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