<ゼビオグループ2018 第17回岩手県オープンゴルフトーナメント 初日◇10日◇南部富士カントリークラブ(6,808ヤード・パー72)>
深堀圭一郎が岩手の地で元気な姿を見せた。
岩手県オープン初日、笑顔を見せる石川遼
地方オープン「岩手県オープンゴルフトーナメント」の初日は4アンダー・12位タイ。昨年11月に左上腕外側上顆筋断裂の大けがを負った49歳のベテランが、復活への上昇カーブを描いている。
「毎年ダメだったけど、無理にドライバ−で攻めるだけではなくて、今年は考えてゴルフしようと思った。いいゴルフができている」とラウンド終了後に、現在の感触について話した深堀。
今季はここまでレギュラーツアー3試合に出場。7月の「長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ」では33位タイに入り、「ISPSハンダマッチプレー選手権」では1、2回戦を勝ち抜き、9月に行われる3回戦に駒を進めていることもあり、「ケガから復帰して、最近になって先が見えてきた。新しいゴルフ。変えたところもたくさんあって、それを形にしながらプレーをしています。今は前向きな気持ち」と笑顔を見せた。
深堀にとって「岩手オープン」は特別な大会だ。同大会を立ち上げた金谷嶺孝・大会ゼネラルマネージャーは明治大学時代の1年後輩で、当時から親交が深い。
「大学卒業後、僕がアメリカで武者修行をしている時に彼(金谷氏)が来て、現地の試合を見て感銘を受けた。金谷からは『プレーヤーではなく支えるプロとして、次の時代を作るほうに徹したい』という相談も受けて、僕もそれはベストだと思った」と背中を押して、実現された大会でもある。
今年は石川遼の参戦でさらに注目を集めたが、それについても喜びの気持ちを抱いている。
「この大会が何を目的にしているかが、遼の心にも響いたみたい。遼の力や、金谷の継続する力で、今後も濃い形で、長く続く大会になって欲しい」。
そう思っているからこそ、自身の活躍も嬉しかった。最後に深堀は「これからいいスコアが作れる自信がある。自分に期待している」と言い、コースを後にした。ツアー8勝の実力者の復活劇は近いかもしれない。
<ゴルフ情報ALBA.Net>