<全米プロゴルフ選手権 3日目◇11日◇ベルリーブCC(7,316ヤード・パー70)>
7月の「全英オープン」で掴みかけた、2008年「全米オープン」以来となるメジャータイトルに手が届く位置まで来た。海外メジャー最終戦「全米プロゴルフ選手権」3日目、タイガー・ウッズ(米国)は、サスペンデッドとなっていた第2ラウンドを含む29ホールを消化し、トータル8アンダー・6位タイに浮上した。
第2ラウンドは、中断した8番ホールでバーディを奪ったものの、その後は伸ばせず。9番以降は2バーディ・2ボギーとパープレーで終え、「66」でホールアウトしたウッズ。
組み替えられてスタートした第3ラウンドでは1番、2番と連続バーディで幸先の良いスタートを切ると、ボギーの後の6番からは3連続バーディ。タイガーチャージにギャラリーは大歓声を上げた。しかし、インコースはパープレー。ボギーこそないものの、バーディも奪えずにホールアウト。スコアを4つ伸ばし、首位と4打差で最終日に挑むこととなった。
試合後は「全体的に上手くいった。気分がいいよ」と上機嫌。とはいえ、29ホールはさすがに堪えたようで「間違いなく疲れている。この暑さは精神的にもくる。長い1日だった」とぐったりした様子。
そんな長いラウンドを終えて好位置につけたウッズだが、明日の課題はインコースの戦い方だろう。ここまでの3ラウンドでウッズは、アウトコースでスコアを10つ伸ばしているのに対し、インコースでは2つ落としている(※第2、第3ラウンドはパープレー)。
「グリーンがソフトだから、明日も自分だけでなく、みんながスコアを出すだろう。だからバーディをたくさん奪わなければならないと思う」と話しているだけに伸ばし合いは必至。サンデーバックナインで、いかに伸ばせるかが勝負のカギを握る。
「今日はゴルフを十分にやった。だからもう帰るよ」と練習をせずに会場を後にしたウッズ。大会5勝目、そして10年ぶりのメジャー制覇へ。4打差で前を走る全米オープン覇者を捉えにかかる。(文・秋田義和)
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