<ニトリレディス 最終日◇26日◇小樽カントリー倶楽部(6628ヤード・パー72)>
初優勝こそならなかったが、レギュラーツアーの自己ベストを更新だ。首位と3打差の8位タイからスタートした原英莉花が、2バーディ・1ボギーの「71」で回り、トータル3アンダーの3位タイで「ニトリレディス」を終えた。これで「サイバーエージェントレディス」と「NEC軽井沢72」で記録した7位を更新。「うれしいです」と笑みを見せた。
【連続写真】原英莉花のスイングはダイナミック・豪快かつしなやか
上位陣を追う展開でスタートした原は、2番でバーディが先行したが、4番のパー3でワンオンに成功しながら3パットのボギー。「難しいラインについてしまって、流れを途切れさせてしまった」と序盤のボギーを悔やんだ。その後も難しいラインに乗せることが多く、「チャンスがあまりなかった」と、スコアを伸ばしあぐねた。
折り返した10番ではバーディを奪取したものの、難関・小樽カントリー倶楽部のバックナインはそう簡単にバーディを取らせてくれなかった。それでも、後半は1バーディ・ノーボギー。最終18番はピン手前2メートルにつける絶好のバーディチャンスにつけたが、これを外して「悔しーーーー!」とラウンドを振り返った。
4位タイの滑り出しから36位タイに終わった前週の「CAT Ladies」後には「悔しくて」と、師匠のジャンボ尾崎邸に直行した。「工房の方がいなくて、ジャンボさん自らやってくださいました」と、ロフト52度のウェッジを50度に立ててもらい、納得の距離感を得ることができた。気に入らなければすぐに対応。この素早い行動力と向上心で、今週は見事に結果をだしてみせた。
「今日はフワフワしないでいいプレーできました。だんだん上っていっている感じはありますし、調子も上がってきています。次は1位を目指して頑張ります」と、優勝も近づいていることは自分がよく分かっている。あす26日と27日は千葉県内で「日本女子オープン」の最終予選会に出場。「今日勝てなかったぶんを晴らしてきます」と元気よくコースを後にした。これで獲得賞金も1562万円あまり。賞金ランキングでも48位に浮上。いまだにジャンボから褒められたことがないという原だが、褒められるには、まだまだ突っ走り続けるしかない!(文・高桑均)
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