<フジサンケイクラシック 最終日◇2日◇富士桜カントリー倶楽部(7,566ヤード・パー71)>
「フジサンケイクラシック」は4日間を終えてみれば、上位には日本人の若手選手の面々が並んだ。後続に5打差をつけて圧勝を飾った星野陸也をはじめ、トップ10のうち、5人は20代だ。
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その強さはどこにあるのか。本大会で上位に入ったベテランプロたちがそろえて口にしたのが、飛距離。「飛んで曲がらない選手が増えてきたよね」と口にしたのは丸山大輔。上位の20代選手を見てみれば、大会4日間の平均でほとんどが300ヤードを超え。加えて、パーオン率上位者も多く、ショットの正確性も抜群だ。
「やっと日本にも、若くて飛距離がでるような選手が出てきた」と語ったのは、本大会で14位タイに入ったキム・キョンテ(韓国)。「韓国ではそういう選手が活躍しているけど、日本でも若い子たちが頑張らないとね」とこぼす。かつて2度の賞金王に輝いたキョンテが特に注目するのが、今平周吾。本大会では単独2位。昨年の「関西オープン」でツアー初優勝を挙げている。「デビューしたときから、すべてにおいてすごいと思っていた。テクニックにくらべて、まだ優勝がない感じ」と今後の活躍に期待を寄せる。
本大会でトップ10に入った日本人選手のうち、唯一の30代となったのがツアー19勝を誇る池田勇太。ホールアウト後、スコアボードのトップにある星野の名前をチラリと見て、「そういう選手が出てきてもらわないと、ゴルフ界のためには困るよね」と不適な笑み。「まだまだ、30代の自分も負けちゃいけないというのもある」と、主役の席を譲る気はないが、若者の追い上げはうれしいに違いない。
優勝した星野をはじめ、今季は重永亜斗夢、時松隆光、秋吉翔太、出水田大二郎と若手選手の活躍が目立つ。いよいよ突入したシーズン後半も、さらなるスター誕生に注目が集まる。(文・谷口愛純)
【トップ10までの20代選手のスタッツ】
(平均パット、パーオン率、ドライビングディスタンス
1位:星野陸也/1.58回(1位)、69.44%(6位タイ)、325.5ヤード(2位)
2位:今平周吾/1.6531回(5位)、68.06%(8位タイ)、315.63ヤード(19位)
3位:重永亜斗夢 /1.8077回(37位)、72.22%(3位タイ)、307.63ヤード(30位)
4位タイ :木下稜介/1.8654回(52位)、72.22%(3位タイ)、319.75ヤード(9位タイ)
4位タイ :松原大輔/1.8864回(54位)、61.11%(32位タイ)、303.63ヤード(39位)
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