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【小川淳子の女子ツアーリポート“光と影”】“悪役”外国勢激減の恐れ

日本ツアーにいながらにして強豪と戦える。女子ツアー、ゴルフ5レディスの激戦は、それを実感させるものだった。
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初優勝を狙う小祝さくらVS元ロレックス(女子世界)ランキングNo.1の実力者、申ジエ(韓国)のプレーオフ。雷雲接近での中断を挟んで2ホールの戦いの末に、小祝の初優勝はお預けとなった。
惜敗の悔しさをかみしめながら、小祝が言った言葉の中に、真実がある。「(ジエには)すごい圧がありました」。実力者から受ける強烈なプレッシャー。その前で、自分に足りないものを実感する経験は、今後への大きな糧になるだろう。
この経験ができるのは、ジエが日本でプレーしてくれているからこそだ。韓国ツアーで3年連続賞金女王になるなど活躍後、2008年の日本ツアー「ヨコハマタイヤPRGRレディス」で1勝したジエは、同年の「全英リコー女子オープン」でいきなりメジャータイトルを獲得。その後は米国を主戦場にしながら日本でもプレー。10年にはロレックスランキング1位の座を獲得。14年からは日本ツアーを中心にプレーしている。理由については、当時「米ツアーの遠征(移動)がつらく、体の負担を減らしたいと考えた」と語っている。
日米の国土の広さの違いについては、改めて書くまでもないだろう。移動がきつく、4日間大会も多い上にレベルの高い米国でプレーするより、移動が楽で3日間大会が主、故郷の韓国にも近い日本ツアーでプレーするほうが楽には違いない。毎週、試合はあるし、米ツアーより稼ぎやすい。ジエの選択の是非はとにかく、日本ツアー側から見れば、ツアーのレベルが上がる一翼をジエが担ってくれていることになる。
「外国勢ばかりが優勝するとスポンサーがつかず、人気も出ない」という言葉をよく耳にする。ツアー内部のそれなりの地位にある人間の口をつくこともあるほどだ。しかし、実力の世界でこんなことを言っているようでは、レベルアップは望めない。むしろ「日本ツアーにいながらにして、実力者たちと戦える」と歓迎するのが本筋ではないだろうか。ロレックスランキングは、その試合に出場している選手のランキングによって、ポイントが左右されるという事情もある。
ジエが日本のLPGAメンバーになったのは08年。この年の「ミズノクラシック」優勝により実技免除となり、プロテスト受験はしていない。だが、以前にも書いたQT制度の変更により、事情は大きく変わってくる。
移行期間こそあるものの、新制度では基本的にLPGA会員以外はQTすら受けられない。つまり、スポンサー推薦などの枠で招待選手としてプレーする以外、海外で活躍している選手が日本でプレーする機会は激減することになる。申請すれば、ツアー優勝者がLPGA会員になることができる規定は、依然あったものの1度廃止。昨年復活したが、この制度は一度無くなった経緯からも今後どうなるかはわからない。プロテスト受験というステップが一つ加わったことにより、外国勢の日本ツアー挑戦は減っていくはずだ。
初優勝のかかった若手選手をたたきのめす“悪役“となったゴルフ5でのジエだが、小祝にとっては、ツアーの厳しさを肌で感じる最高の機会だったと言い換えることもできる。ツアーの将来を長い目で見れば、そういう選手がいるからこそ、レベルが上がっていくわけだ。QT制度導入で一度は広げた門戸を「一定の役目は果たした」(小林浩美会長)と言って再び閉じてしまう今回の改正が、それをどんどん奪っていくことになるのは間違いない。日本勢だけでの戦いが繰り広げられることが増える、と言えば聞こえはいいが、それでツアーのレベルが下がるのでは本末転倒だ。(文・小川淳子)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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